2010年6月アーカイブ

百合(ユリ)

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ユリ3.JPG

ユリ4.JPG

百合の季節がやってきました。
チャペル神殿レストランの庭や
玄関アプリーチなど、
ホテルの敷地内、
いたるところで花を咲かせています。

ユリは花屋さんに行くと
年がら年中、おいてある花です。
花屋さんでしか見ないと
季節感がない花です。

5年前、敷地内の色んな場所に
色んなユリの球根を植えたのは、
ユリが咲く季節がいつなのかを
スタッフに体感として知ってもらいたい、
という気持ちと、
お花は花壇じゃないところにも
咲いている方がいい、という
2つの気持ちからです。

決められた場所だけに
花を植えるのなら、
ガーデニングを外注した方がはるかに楽。
自分たちでやるからには、
花を咲かせようとする範囲に
自分たちで制限を作りたくなかった。

ユリは切り花として
室内に生けると、その強い香りで
好き嫌いがはっきりと分かれる花です。
私自身、強い香りは苦手、
切り花のユリの匂いは苦手です。

ユリ1.JPG

ユリ2.JPG

敷地内に咲く、
地面から生えているユリを見ていると、
ゆらーり、ゆらーり揺れて、
程よい香りを風にのせて運び、
「ユリ」の語源が「揺れる」からきている、
という話を思い出させてくれます。

こんなしなやかな強さ、
私も身につけたいものです。

瑠璃菊(ルリギク)

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ストケシア1.JPG

ストケシア2.JPG

チャペル前の庭に、
昨春に植えたストケシアが咲きました。

瑠璃菊という和名で、菊の仲間。
画像では伝わりづらいのですが、
手の平くらいの大きさがあります。
こんな大きな青い花は珍しいです。

苗で購入した際、
この花はけっこう土を選ぶ的に書いてあり、
けっこう心配していたのですが、
根づいて花をつけてくれ、
青い花フリークの私としては、
なんとも嬉しい限り。

株はどんどん周囲に拡がっていくので、
鉢植えよりは、庭に直植え向き。
また、株は段々ワイルドになっていくため、
一年草のお行儀のよい花壇より、宿根草の庭向き。
湿気を嫌い、風通しがある程度必要ということと、
花をつける位置がけっこう低い位置なので、
周囲にゴチャゴチャと他の植物はない方が
いいのかもしれません。

土を選び、
場所を選び
株をどんどん拡げるヤンチャ坊主。
でも花開いた時の稀有な姿は、
手はかかっても苦にならない、
と思わせるだけの魅力があります。

日本では初夏にだけ花を開花させますが、
原産国では、冬でも年中、花を開かせているくらい、
本来はとても強い生命力を持っているこの花。

本来の力を発揮できるよう、
居場所を作ってあげ、
大切に育てていきたい花です。

スタキス

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スタキス1.JPG

スタキス2.JPG

チャペルの庭に
今年からお目見えした新顔です。
スタキスは色んな種類のあるハーブの一種で、
身近なところでは、ラムズイヤーや、
おせち料理などに使う長老喜(チョウロギ)
が、その仲間です。

今の時期は、
ガーデニング泣かせです。
雨がしとしと降っている中の庭仕事も大変ですし、
たまにある晴れの日は、
ミツバチがここぞとばかりに
花に群がってきます。

藤の花をとりあげた際に、
クマンバチをやりすごす方法について触れましたが、
私も、ここ最近、やっとハチが怖くなくなり、
先輩にその事を告げると、
「あら、触っても別に平気よ。」
と言って、まるでペットにでも触るかのように
スタキスの蜜を吸っている最中の
ミツバチを手の平にのせ、ナデナデしていました。
恐るべし・・・。

スタキスは、
ハーブで多年草なので、来年以降も咲くはず。
ネットでも、宿根草の庭に最適!
と紹介されていました。

しかし、昨年の花日記を読み返してみると、
宿根草だと紹介していながらも、
今年、その場所に姿を見せていない花々が
幾つかあります。

翌年も咲くはず、と思っていた花が咲かず、
今年限り、と思っていた花がこぼれ種で咲く。
自分では一つづつ積み上げてきたつもりの姿と、
ふたを開けてみてわかる、それとは違う姿。
そこにはイイもワルイもありません。
その姿を受け入れた上で、
また様々な種を蒔き続けていきます。

過去は何一つ変える事ができなくても
未来は今現在の努力で変える事ができるのだから。

美しいグラデーションの花々が咲き揃う、
未来の風景をイメージしながら。

松虫草(マツムシソウ)

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松虫草2010-1.JPG

松虫草2010-2.JPG

チャペルレストランの庭で
松虫草が、開花し始めました。

切り花のスカビオーサ、西洋松虫草は、
一年草らしいのですが、
うちの子たちは、
毎年、冬の終わりくらいに芽を出して、
今、この時期に花を咲かせます。

これがこぼれ種のおかげなのか、
はたまた一年草の西洋松虫草ではなく、
多年草の松虫草なのか、
理由はあまりわかっていません。

お花屋さんで買うと、
けっこういい値段のするスカビオーサ。
数年前に親友の家族と訪れた、
初夏の日本アルプスで、
野生の松虫草が一面に咲いている風景を見た時には、
声を失うほど感激しました。
これ全部買ったら幾ら??みたいな(←嘘。)

さて、この松虫草くんたち、
非常にお行儀がよろしくありません。
花の重さに比べて、茎が細い為、
あっちこっち向いて倒れ、
そこからまた太陽に向かって立ち上がり、
また、雨や風に負けて倒れる。
冬の終わりから芽をだし育ち伸びていく中で、
何度もそれを繰り返すため、
やっと花を咲かせた今の時期、
茎はもうグニョグニョな形です・笑。

レストランの庭ならそれでもいいのですが、
一生に一度の晴れ舞台である、
チャペルの庭でその形は
あまりにもみっともないので、
先日、とうとう先輩が支柱を立てました。


私は個人的には、
そのやんちゃな形をした茎の松虫草、
実はかなり好きなんですけどね。

トリテレイア

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ラクサ1.JPG

ラクサ3.JPG

ヒアシンスのような、
アガパンサス(2009.6.27)のような、
この花は、今は「トリテレイア・ラクサ」
という名前のユリ科の花です。

かつて、
アグロステンマ(2009.7.10)の種を大量に蒔いた年、
球根で植えたのですが、
アグロステンマの圧倒的な姿に隠れ、
姿を現さずに終わりました。

あれから数年、
今では毎年、この花の少ない梅雨の時期に
こんな涼しげな花を咲かせてくれます。
土の中で待っていてくれたんですね。

実はこの花、
かつてはブローディアという名前で、
今も園芸店やホームセンターでは
「ブローディア」という名前で
その球根が売られています。

しかし、
植物界の色んな謎を解く鍵となっていたこの植物は、
徹底的に調べ上げられ、
その挙句、ブローディアは、
その属名も「属」の存在自体も消滅となりました。

それでも人々はこの花を
ブローディアと呼び、
また、この花自体は
どこに属しようが、
属するところが消滅しようが、
存在し続けます。


花日記でいろいろ調べる癖のついた私ですが、
この花については調べて哀しくなりました。
元々の分類自体、周囲が、人間がつけたもの。
その花がどこに属するかを決めるなんて、
花にとってはいい迷惑なのでしょう。

私たち花を愛する者は、
ぜひ、そのままの姿を愛したいものです。

糸葉春車菊(イトバハルシャギク)

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この1週間で、
N-36.5チャペル
コレオプシス-糸葉春車菊が
一気に咲きました。

イトハハルシャギク1.JPG

5月に咲いていた花々は
殆どがその時期を終え、
それぞれの庭は、
まるで模様替えをしたかのように
新しい顔を見せてくれています。

イトハハルシャギク2.JPG

5月16日の日記の画像と比べてみると、
その違いは一目瞭然です。
わすれな草を代表とする
ブルー系が中心だった庭は、
この糸葉春車菊を中心に
黄色が映える庭になりました。

決して4月、5月の花が6月の花に
その居場所や役割を盗られた訳ではありません。

春の花は今の時期、綿帽子となって、
種の殻となって、その種を飛ばし、
土の中で根を太くし、根を張って
また来るべき、次の機会に備えています。


嬉しいとか、
悲しいとかではなくて、
ただ、すべては巡り巡っていくもの。


「こうやって季節季節に違う顔を見せてくれるって嬉しいね。」


自分たちで植えて、育てて、
そうなるように導いた庭なのに、
先輩の言葉は、
まるで我が子が自立していく様を、
無条件で喜ぶ母親のようで、
まだまだ叶わぬ、と思った今日でした。

泡盛草(アワモリソウ)

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泡盛草.JPG

この花、
ガーデニング好きなお客様は
「アスチルベきれいね」
とおっしゃっていくので、
世間的にはアスチルベと呼ぶのが
主流だと思っていました。

昨年、この花をとりあげるにあたり、
私が花の和名が好きなので、
いろいろ調べたところ、
複数の和名があり、
その中で最も定着しそうな名前、という判断で
曙升麻(アケボノショウマ)
の名で取り上げたのですが、
今年はやたら、お花屋さんの店頭で
「泡盛草」という名札が目につきます。
どうやら、こっちの名前で定着しつつある模様。

因みに、
小さな花が盛り上がって咲いて泡のようだから、
という由来らしく、
私の個人的に大好きな
沖縄のお酒とは関係なさそうです・笑。
うーん確かに花の姿は
口に入れたら甘くてフワッととけてしまう、
綿菓子のよう。

梅雨の雨に濡れて、
殆どの花々がクタっとなる中、
泡盛草は、フワッとした風貌をキープしながら、
美しく咲いています。

梅雨時、ついつい自分自身も
グダッ、ベタッとなりがちな中、
花のふり見て、我がふりを直す、
そんな気持ちにさせられる花です。

集真藍(アジサイ)

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アジサイ2010-2.JPG

アジサイ2010-3.JPG

パソコンで「あじさい」と打って変換すると、
「紫陽花」という漢字がでてくるけれど、
この漢字は元来、ライラックの為のモノだったそう。
アジサイには、万葉集に使われた「集真藍」
の方がピッタリだと思っています。

さて、ホテルロータリーのアジサイが
雨の中、日に日に色づいてきました。

アジサイ2010-1.JPG

さて昨年紹介したエピソードを以下に抜粋します。

『このあじさい、
決して鮮やかな色合いではないため、
あまり社員の評判はよくなく、
「汚い色だし、抜いちゃおうかか?」
なんて声が出た事もありました。

しかし、2年前の梅雨時、
とあるお茶の先生から、
このホテルを経営する料亭の女将さん宛に電話が。
金沢国際ホテルのあじさいを
何本か切らせていただけないだろうか?と。

その先生いわく、
こんな渋い色のあじさいは、滅多にないし、
ましてや、お花屋さんには出回らない。
お茶の席に活けるには最高の色あいだと。

それ以来、撤去しようという声は聞かなくなりました。

「汚くて嫌な色」ととるか、
「渋くて素敵な色」ととるか。
味方が一人いるだけで、存在が輝く。
必要としている人は、必ずいる。

きっと、すべてに通じることなんでしょうね。』


このアジサイの色が昨年より
キレイになってきているように思うのは
私だけでしょうか。

ツイーディア

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ブルースター2010_1.JPG

ブルースター2010_2.JPG

切り花ではブルースターとか
瑠璃唐綿(ルリトウワタ)という名前で
親しまれている、ツイーディアが、
キレイに咲き始めました。

N-36.5の玄関は例年通りあるのに加え、
今年は、挿し木で増やして
プールサイドやチャペルの小径など、
色んな場所に植えました。

ツイーディアは、去年はブルースターとして
花の時期と、種の時期にとりあげました。

ブルースターは切り花にすると、
茎から毒性の白い液体が出てきて、
花瓶の水を吸い上げづらくさせます。
毒を出させるだけ出させた方がいいとか、
湯切りしたらいいとか、
切り口を焼けばいいとか、
いろんな方法が言われてますが、
あの白い液は、切り花にしてくれるな、
という最大限の訴えなのでしょう。

欧米では、
この花の色がベビーブルーであること、
花の形が、願い事をするシンボルである
お星様に似てることから、
男の子の誕生に合わせて、
元気に育ちますように、と願いを込め、
庭に植えるそうです。

宿根草のツイーディア、
今年、先輩が苦労して挿し木で増やした分が、
ホテル敷地のあちこちで根付くといいなぁ。

大輪空穂草(タイリンウツボグサ)

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チャペルの玄関先、
フラワーシャワーをする辺りに
何を植えてもうまくいかない花壇があります。
おそらく、絶対的な土の量が少ないと事と、
日の当たる時間が少ないせいだと思うのですが、
これはかなり解決しづらいハードルです。

去年は、セダム(2009.6.2)という
かなり生命力の強い、
サボテン系というか、多肉植物を植え、
まぁ、今年も残ってはいるのですが、
祝福の舞台脇としては、かなり地味目です。

今年、その場所に植えたのが、
このプルネラ・フリーランダーです。
日本に上陸して1年ちょっとらしい、
まだ新顔のこの花は、
アルプスからきた、ハーブの一種らしいです。
花は食べれるし、葉っぱもハーブティーにして
効能抜群のスグレモノです。

プルネラ・フリーランダー1.JPG

上陸して何年たっても
和名のつかない花が幾つもある中で、
きて早々に「大輪空穂草」なんていう和名がついたのは、
さっそくそのスグレモノぶりが
愛されているのでしょうか。

去年の夏の日記を読み返してみると、
これから暑くなればなるほど、
日記のネタはハーブ系か、
周囲の土壌環境を破壊するくらい生命力の強い花か、
のラインナップだらけになってました。

このプルネラは、
何を植えても根付かない、長続きしない、
もっても華やかさが出ない、という場所で、
この春先から、とてもキレイに咲き続けています。
土も選ばず、暑さも寒さも気にしない、
そんなプルネラの唯一の苦手は湿気だそう。

やっと出会えた、
ややこしい場所にマッチングする花、
なんとか、始まったばかりの梅雨を
乗り越えてほしいものです。

プルネラ・フリーランダー2.JPG

リシマキア・ゴールドスター

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N-36.5の
ウェディングパーティ専用ルーム、
アンジェロの庭に植えた
リシマキアが満開です。

リシマキア・ゴールドスター2.JPG

リシマキアは多年草で、
手間いらず、
夏にも冬にも強く、
しかもこんなに華やかです。
最初は小さな苗だったのが、
驚くスピードで成長しました。

隣でフサフサになっている銀葉は、
昨年、花日記でもとりあげた「朝霧草」。
こちらも、昨年、植えた時には
子猫の尻尾くらいしかなかったのに、
今は立派な毛皮のようです。

リシマキア・ゴールドスター1.JPG

ところでこのリシマキア、
ずっと名前をリキマシアだと思っていました。
で、リキマシアで検索すると、
リキマシアとして幾つかヒットするんです。
勘違いは僕だけじゃないんだ、
と思えて、なんだか嬉しい気分・笑。

今、アンジェロの庭は
リシマキアが1人主役のようになっています。
ガーデニングも生け花も、
洋花は足し算、和花は引き算、と考えているので、
もっと主役級を足していかなきゃ。

リシマキアみたいに
リクツな子(良い子・賢い子という金沢弁)、
また見つかるといいなぁ。

唐糸草の葉

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一昨年、植えて
昨年はこの花日記にも書いた
唐糸草(カライトソウ)

わずか2年で、
葉っぱの生い茂り方が
すごいことになっています。

カライトソウの葉2.JPG

日本の経済事情は最悪。
今、僕たちは色んなことをガマンして、
ガマンしきれなくなったら諦めていく。
でも、簡単に諦めちゃいけない。

植物には、トゲを持ったり、毒を持ったり、
他の植物の養分を吸ったり、
生き残る方法はいろいろあるけれど、
カライトソウは、
より多くの葉っぱを生い茂らせる事によって、
より多くの太陽の光を浴びれられるように、
という方法をとっているんでしょうね。
とっても真っ直ぐな方法。
何が何でも生き残るんだ!
という強い意思が伝わってきます。


そんな唐糸草の花の時期はもうすぐなのですが、
変な形をしている葉っぱを見つけました。

カライトソウの葉1.JPG

どう考えてもこれは、
青虫くんがムシャムシャ食べた形跡です。
せっかく成長させた葉っぱなのに、
うーん、それにしても
シンメトリーにキレイに食べたもんだなぁ(笑)。

アブラムシは、葉っぱを汚く食い散らかすので、
お客様の目に触れる以上、
私たちも見つけたら、薬をまいて駆除します。
が、この青虫くんは、
食いしん坊でいて食べ方がきれい・笑。
そして、この後成長して蝶々になったら、
蝶々は花の受粉には欠かせない存在。

だから、あえて葉っぱをひっくり返して
探す事はしませんでした。
持ちつ持たれつの仲って感じ。

花って、自分の力だけで咲くわけじゃない。
周囲のいろんな環境に支えられて
咲く事ができるモノ。
人間の世界もまったく同じだと思う。

時には、自分が一所懸命大きくした葉を
食べられてしまう事もあるけれど、
いつの日か、めぐりめぐって
花を咲かせる事に繋がっていく。

例え、それが自分の知る由もない先の事であっても。
例え、それが自分の花じゃなくても。

西洋ノコギリ草(セイヨウノコギリソウ)

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ヤロウ.JPG

この花は、洋名をヤロウといい、
(「野郎」ではありません・笑)
ヨーロッパでは道端に咲く雑草。
そして、古くからハーブ・薬草として
親しまれてきた植物です。
かなり、色んな効能があるようです。

鋸草(ノコギリソウ)という和名の由来である
葉っぱの独特の形が面白い事から、
N-36.5の庭では、脇役として
固まって生やしています。

ヤロウ葉2.JPG

花日記を書くようになってから
とりあげる花について、
毎回、本やネットで調べるようになりました。
1年以上、それをしてきて気づいた事があります。
それは、殆どの植物は、
薬草か毒草か、そのどちらかである、という事。

そして、そのどちらに属するにしても、
その詳細は書かないようにしています。

それは、例えば
狭心症の人にとって薬草であるものが、
健康な人にとっては心臓に強すぎて毒となる、
というように、
用途によっては薬・毒のどちらにでもなる、
そんなパターンが多く、
活字では伝えきれない+誤解を避ける為、です。

知らない、気づいていないだけで、
私たちの周りには
たくさんの「クスリ」になるものが存在している。
そして、毒だ、悪いモノだ、と言われているものも、
その性質・成分を理解すれば、
薬にすることだってできる。

人間の世界も同じなのかもしれません。
そう考えれば、
自分の周りにいる人に対して
もっともっと優しくなれる、
私にはそんな気がしてなりません。

ゼラニウム

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ホテルの正面玄関の
向かって右の軒下に
ゼラニウムを植えた
プランターがあります。

ゼラニウム1.JPG

このプランターの窓を挟んで
ホテル館内は、
ブライダルのお客様の打合せサロンです。
結婚式を控えている方々が、
夢を見てもらう事のできる空間に!
という思いでゼラニウムのプランターは
置いてあります。

かなり華やかな花なのですが、
今まで花日記で取り上げなかったのは、
ずっと咲き続けているから、でした。

どの季節に見ても、
いつも花を咲かせている偉い子。
いつも笑顔だから、誰も心配しない子。

先日、ご年配のご夫婦のお客様が
「あ、ゼラニウムやね、可愛いね。」
と話されているのを聞き、
あらためて見てみると、
この季節、いつもより花がたくさん
咲いている事に気づきました。
ご年配のご夫婦はその後、
「ちょっと散歩でもするかい?」と声をかけあい、
プールサイド、そして教会前へと
歩みをすすめられ、
教会前でたくさんの花々を発見した
少し前を歩いておられたご主人は、
「こりゃ素敵や!はよ来て見てみぃ!」
と奥様に声をかけ、
お二人で嬉しさを共有しあい、
声をあげて喜んでおられました。

その散歩される後姿を拝見しながら、
ゼラニウムをあまり気にかけていなかった
自分が恥ずかしくなりました。

そして何でもない日常の中に
幸せや喜びを見つける事の大切さを
そのお客様から学んだような気がしました。

ゼラニウム2.JPG

麦仙翁(ムギセンノウ)

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今年の5月は気温もあがらず、
ザーッと雨の降る日が多かったですね。

麦仙翁は、
背丈が1メートル近くもある花です。
そんなに背が高いのに、茎は細く、
この5月の雨で、
ペッシャンコに潰れてしまいました。

潰れてしまう前に、画像を撮って、
花日記に載せておけばよかったなぁ、
と悔やんでいたら、
ここ数日の天気のよさで、
かなり復活していました。

アグロステンマ2010.JPG

因みに、5月25日の日記に書いた、
倒れたアルカネットも、
この数日で段々と立ち直り始めています。

風で倒れたアルカネットも、
雨でペシャンコになった麦仙翁も、
そのままダメにならず、
もう一度太陽に向かって花を咲かせる。

アグロステンマ赤2010.JPG

アグロステンマ白2010.JPG

花々は、
その華やかさだけではなく、
がむしゃらに生きていくエネルギーをも
私たちに教えてくれてくれます。

ニゲラ

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ニゲラ白2010.JPG

ニゲラは、今の時期に出回る、
とても繊細な花として扱われている花です。
確かに、切り花としてのニゲラは、
あまり日持ちがしなく、
2~3日経つと、花びらが散ってしまいます。
その為、花瓶に生ける、というよりは
ブーケやアレンジなど、
「一日限りの役目の花」
として見るイメージが強いです。
ニゲラを大量に仕入れ、
大量に店頭に置いているお花屋さん、
というのも目にした記憶がありません。

でも実は、植えてあるニゲラって、
けっこう生命力あるのです。

和名を黒種草(クロタネソウ)
というニゲラの種は、
黒ゴマのような姿をしています。
発芽する際に太陽光を嫌がる、
と種の袋には書いてありますが、
うちのニゲラは、覆土をしなくとも、
毎年、種を飛ばしてどんどん増えていっています。
「一日限りの役目の花」なんてイメージは、
地面から生えているニゲラを見ると吹っ飛びます。

またニゲラは、最初に花をつける時には
白い色をしているのですが、
日に日に色がついてきて、
こんなに濃く、しっかりとした色にまでなります。

ニゲラ青2010.JPG

ニゲラ赤2010.JPG

切り花のニゲラは、もっともっと薄い色。
昔、花の中でニゲラが一番好きだと言っていた、
東京に嫁いだ姉に、この画像を送ったら、
こんな濃い色のニゲラ、初めて見た、ありがとう!!
という返信がきました。

花は生き物。
そしてそれを切る、という事は、
その命を断つという事。
キレイに色づくはずの未来をも奪う事。

植える時も、
育てる時も、
切る時も、
生ける時も、
その事を心に刻み込んで行わなければいけない。

ニゲラはその事を
あらためて思い出させてくれる、
そんな花です。

N-36.5の窓側に、階段わきに、玄関に、
あちこちに種を飛ばして、
今、咲いています。

セントーレア

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セントーレア1.JPG

セントーレア2.JPG

葉っぱだけ見ると、
まるで白妙菊のようですが、
これはセントーレアという花の、
ギムノカルバという品種です。

白妙菊は、
年々、茎がごつくなってくるのですが、
このセントーレアの茎や姿は、
何年経っても、柔らかい感じが残っています。
花の形や色も、セントーレアの方が
はるかにヤサシイ感じです。

銀葉(シルバーリーフ)が
庭のアクセントとして
普段から充分に役割を果たしている
このセントーレア。
更に花までつけてくれるのは、
ごく短い期間だけです。
今の時期、N-36.5の庭に咲いています。
ぜひ、見に来て下さいね!

カモミール

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カモミール1.JPG

カモミール2.JPG

ハーブティーでお馴染みのカモミールが、
N-36.5の庭に咲いています。

不眠や鎮静など、
リラクゼーションの効果があると
言われているカモミールティー。
植えた時には、
お客様からご注文を頂戴したら
庭にいって摘んでくるってなったらいいなぁ、
なんて思っていたのですが
実際、そんな事はなかなかできず、
今はお花を楽しむだけです。

N-36.5の庭には、
他にも何種類かのハーブがあり、
例えばローズマリーは、
実際にオーダーが入ったら、
キッチンスタッフが摘みに
庭にいっています。

庭の花々もお客様に合わせて、
その都度摘みに行けたりしたら、
贅沢なお店になるなぁ、
と妄想はとまりません。

雪の下(ユキノシタ)

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雪の下.JPG

14年前にN-36.5をオープンした頃、
庭の日陰に花がなくて寂しかったので、
料亭旅館・浅田屋の女将さんから
ユキノシタの苗をもらい、植えました。
(女将さんは店の屋上で、
店に生ける為の山野草を
たくさん育てているのです。)

ユキノシタは、半日蔭を好むので、
どんどん増えていったのですが、
数年前に何本かのアメリカカエデを切った時から、
日当たりが良くなりすぎたせいで、
ユキノシタは年々、減っていき、
とうとう今年は1本だけになってしまいました。

この画像を撮った時は、
とても陽がさしていたのと、
レンズをうっかり指で触った後だったので、
まるでユキノシタが「眩しいよぉ!」
と言っているかのような画像になりました。

今年の花の時期が終わったら、
仲間が増えそうな場所に移してあげようかなぁ、
と考えています。

矢筈豌豆?(ヤハズエンドウ?)

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ヤハズエンドウ1.JPG

昨年、「スイートピー?」というタイトルで
花日記に登場した豆の花。

どうも自信がなくて調べなおしたのですが、
エンドウ豆の花か、
ヤハズエンドウの花か、
スイートピーか、未だわかりません。

この植物は、他の植物に絡みつくように
どんどん大きくなります。
うちでは、ツツジがその絡まれ役なのですが、
5月から最高の花の時期を迎えているツツジも、
この豆に絡まれたツツジだけ、
花を咲かせませんでした。

ヤハズエンドウ2.JPG

その事は一度経験していて、
わかっていたはずだったのですが、
今年はあえて共存にかけてみたのです。
・・・失敗でした。

花はキレイなのです。
色も、これ以上ないくらい最高です。
だから抜く前に、
N-36.5のフロントのKさんに
切り花として使ってもらいました。
Kさんのお花の生け方は独特で素敵です。

ヤハズエンドウ3.JPG

他の植物に迷惑をかけずに、
この花のよさを発揮できる方法を
今、ひたすら模索しています。

ナスタチューム

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ナスタチューム2010-1.JPG

ナスタチューム2010-2.JPG

5月24日の日記で、
今年は種から苗になるまで、
裏手で育てている事を書いた
ナスタチウムですが、
先日、お客様の目に入るところに
移しました。

ナスタチューム2010-3.JPG

この鉢は、教会のフラワーシャワーロード
に対で置いてあるのですが、
これだけではなく、
今年の教会前の庭の主役は
ナスタチュームじゃないかと
思えるくらい、大量に植えました。

日本ではエディブルフラワー(食べられる花)
として有名になったナスタチュームは、
欧米ではハーブの一種として、
また梅雨時のイングリッシュガーデンの
ハンギングフラワーの必須アイテムとして
愛されています。

僕はまだ食べた事がないけれど(笑)。

和名を金連花(キンレンカ)、
または凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)と言います。

教会前の大量のナスタチュームが咲いたら、
また画像をアップしますね!

芍薬(シャクヤク)

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しゃくやく1.JPG

しゃくやく2.JPG

 神殿にある、幸せのかけ橋ふもとの
シャクヤクが咲きました。

芍薬、牡丹、桜・・・
日本人の美意識に、
直球で訴えてかけてくる花は、
パッと咲いて、
パッと散る花が多いのは
潔さを良しとするのか、
刹那が好きなのか。

そしてこの花々は
咲いている時、
実に堂々としています。
「咲き誇る」なんていう表現は
日本語にしかありません。
美しい言葉を使う国に生まれた事に
あらためて感謝、です。

フォックスグローブ

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ジキタリス2010-2.JPG

ジキタリス2010-3.JPG

昨年も紹介した、(6月16日参照)
ジギタリス
が咲きました。
和名を狐の手袋(キツネノテブクロ)、
英名をフォックス・グローブと言います。
ホタルブクロにどことなく似ていますが、
まったく違う系列の花です。


昨年は試験的に2本ほど植えていただけなのですが、
今年は、本数を増やし、
花色も1色増やし、2色にしました。
艶やかすぎるくらいビビッドな配色のこの花、
昨年は庭で浮いていたのですが、
増やしたおかげで、今年は馴染んでいます。

ジキタリス2010-1.JPG

あらためて、こんな花が道端に咲いている
イギリスは花の国だなぁ、と思います。
昨年の日記を一部、抜粋しますね。

『その旅のガイドさんは、
非常に知識が豊富で、
目に入ってくる建物の建築様式、
歴史、法律から、
道端に咲いている花の名前まで、
本当に何でも知っていて、
これぞ観光業のプロフェッショナルだと、
深く感銘しました。
そして、彼女が教えてくれた花の一つが、
このジギタリスです。

つくづく、旅の良し悪しは
観光名所の数ではなく、
その土地で出会った「人」で
決まるなぁ、と思います。』


きっと人生という旅も、
経験や名誉や友の「数」ではなく、
誰と出会ったかが大切なのでしょう。

 

フランスギク?

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マーガレット?2010-2.JPG

昨年、マーガレットとして日記に書いた花が、
今年も敷地内のあちこちで自生して
花の時期を迎えています。

まずは、教会へと迎う回廊の窓から見える様子

マーガレット?2010-4.JPG

そして、教会の玄関横の丘にある、
ガーデニングスタッフ用の小径の両脇。

マーガレット?2010-3.JPG

今年、あらためて調べてみると、
マーガレットは、野生化して毎年咲く、
という事はないようで、
昨年の日記は間違いだった事がわかりました。

この花の正式名は、まだわかっていません。
ハマギクにしては時期が違うし、
デイジー各種とは、葉っぱが違うし...。
フランスギク??

今日はこの花に蝶々がとまっているのを
ケータイのカメラで撮る事ができました。
なんとなく、得した気分はなぜでしょう。

この花は、誰が植えたわけでもないのに咲きはじめ、
毎年、敷地内にどんどん拡がっています。
去年までは名前や属するところが
わからなくても、在る事がありがたい!
と思っていたのですが、
この繁殖力、増え方を見ていると、
今は、土への影響や、周囲の草木への影響を知るために、
この花の正体を知りたい、と思っているのですが。

フランスギクと蝶々.JPG

リクニス

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リクニスジェニー1.JPG

リクニスジェニー2.JPG

昨日に引き続き、
ナデシコ科の花です。

N-36.5の庭で、
忘れな草が終わるとの
まるで入れ替わるかのように
満開になりました。

リクニスは、
赤やオレンジの艶やかで
花弁も分厚いものが多いのですが、
このジェニーという品種は、
まるで一年草か、茶花のように
小さくて、柔らかくて優しげです。
これで宿根草というのは、
宿根草のイメージがガラッと変わります。


ベイビーピンクの花が風にゆれて、
イライラしがちな湿気の多いこの時期に
見る人の気持ちを優しくしてくれる、
そんなリクニス・ジェニーです。

石竹(セキチク)

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ナデシコ1.JPG

数年前より、
「黄色い花の種」とか、
「ブルーガーデンの種」とか、
同系色の花の種を集めて袋に入れたものが、
ホームセンターなどで売られています。

自分たちの知っている花の範疇で
ガーデニングをすると、
どうしても偏ったり、新しい世界観が開けないので、
私たちも何度かそれらを蒔いた事があります。

以前は手を伸ばさなかったのに、
その事により、
「この花、意外といいね!」と
新しく仲間入りすることにした花の一つが、
このナデシコ科の石竹(セキチク)です。

カワラナデシコも挑戦したのですが、
河原に自生しているカワラナデシコは、
まったく放置された環境ではなく、
ある程度、刈り込みなどの人の手が入った環境でこそ、
生き生きとするそうです。

考えてみると、
数日前に書いた、野アザミもきっとそれです。
毎年、挑戦してうまくいかないコスモスもきっとそれです。

どれも幼いころ、
あちこちに野生で咲いていたように思っていたけれど、
日本人の里山文化のもと、咲いていたようです。

自分の土地ではないところであっても、
定期的に自然の手入れをしていた、
日本人のキチンとしたところ、
私たちの代で無くしてはいけない事のように思えます。

ナデシコ2.JPG

ナデシコ3.JPG

ユリオプス・デイジー

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デイジー1.JPG

デイジー2.JPG

ホテルの道路に面した入口から、
天使のほっぺに続くスロープにかけて、
ユリオプスデージーがキレイに咲いています。

銀緑色の葉っぱで
年中、見る人を楽しませてくれてはいるものの、
やはり花の咲いている姿は華やかです。

このホテルは入口に看板がなく、
それは街並みを風景を、我が商売の為に壊したくない、
という社長の思いから来るものなのですが、
正直、初めてくるお客様には判りづらい面があります。

目印は、光るガラスのオブジェと、
今の時期から夏にかけて、
入口まわりに咲く花々です。

目に飛び込んでくる風景に、
花が多くなってきたと感じられたら、
そこがホテルの入口。
まずは、このユリオプスデイジーが、
スタッフの代わりに出迎えてくれます!

野薊(ノアザミ)

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アザミ2010-1.JPG

アザミ2010-2.JPG

敷地内の野アザミが、
とてもキレイに咲いています。

この野アザミ、
花日記をつけるようになって
気づいたのですが、
どうも、群生している場所が
年々、移動しているように感じます。

少なくとも、
私がN-36.5勤務だった10年前には
野アザミの群生は、
N-36.5のちょうど裏手の斜面に咲いていました。

でも去年、花日記に書こうと
写真に撮りに行った時には、
そこにはもうまばらにしかなく、
野アザミの群生は、チャペルの横にありました。

今年は、更に北に移動している気がします。

科学的根拠は、まーったくありません。
何年もこの山を見ていて、ただ感じたことです。

今回、その事が不思議で、
野アザミの特性を調べてみたのですが、
あまり原因はわかりませんでした。
ただ、他の植物と競争になる場では、
負けてしまう種類の葉の形だという事と、
「アザミ」という名の植物はない、という事。


人も、同じ場所にいるつもりでいて、
少しづつ生きのびていきやすい方向に
自分の居場所を移動しているのかもしれません。

ガーデニングスタッフです。

今日は疲れた顔してるので、あまり大きく載せないで~とのことでした(笑)

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