2010年7月アーカイブ

瑠璃茉莉(ルリマツリ)

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ルリマツリ2010.JPG

夏の花、ルリマツリが
咲き始めました。

洋名:プルンバーゴ、
熱帯地方からやってきたこの花は、
日本の夏の炎天下なんてへっちゃら。

春に比べて、夏の時期は花が少なくなります。
少しさみしくなった庭に、
この涼しげなブルーは、とても目立ちます。

ルリマツリを初めて見た時、
その清々しさに、思わず切って
室内に生けようと思いましたが、
花自体に粘着性があり、
うまくいきませんでした。

ブルースターの時にも書いたのですが
切られる事を嫌がっている花は、
どうやったら、うまく切り花にできるか?
と考えたり探ったりするよりも、
そのままの姿を楽しみたいものです。

ルリマツリは、栽培が簡単だと言われています。
確かに、ややこしいことはないのですが、
水切れを起こすと、てきめんに姿カタチに表れます。
水はけのよい土と、日当たりを好む、と
一般的には言われていますが、
根ぐされを起こしやすいわけでもないので、
あまり水はけのよい土は私はおすすめしません。

冬が来る前に軽くハサミを入れ、
春先にもう一度ハサミをいれると、
イイ感じで枝が拡がってくれます。

半ツル性なので、
園芸店の店頭では
円形の支柱にくくりつけられている姿をよく見ますが、
支柱にくくりつけるのって、
蘭も含めて私はあまり好きじゃありません。

ルリマツリは、
これからどんどん花を咲かせてくれるはず。
伸び伸びと成長させてあげたいです。

ギボシ

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ギボウシ2010-6.JPG

ギボウシ2010-7.JPG

今年の夏は本当に暑いですね。

ここまで暑いと、植物はグッタリかというと、
どうしてどうして、
植物たちはたくましく花を咲かせています。

神殿チャペルイタリアンレストランの庭に
植えてある、ギボウシもその一つです。

ギボウシは地方によって呼び名がまちまちだとの事、
ここ金沢で、私は幼いころから「ぎぼし」と
聞いてきたので、
今日の日記は「ぎぼし」で通しますね。

湿地を好むこと、
日陰でも育つこと、
この2つの特色から、
ギボシの花は梅雨のものだと
ずっと思い込んでいました。

でも今年、
花日記でとりあげようと
梅雨前から何度もシャッターを押し、
なんかイマイチだなぁ、と思っていたところ、
梅雨の時よりも、
今のこの炎天下に、
最高にキレイに咲き揃っていることに気づきました。


ユリ科の植物で、
日本が自生のメインの国であるギボシ。
栽培が簡単であちこちで見る事ができるギボシ。
花と同等もしくはそれ以上に
葉っぱが愛されているギボシ。

あまりに身近であるが故に、
梅雨が好きなんだろうと思いこんで
一所懸命、咲き続けている事にすら
きづいてあげてなかった。
キチンと見ていてあげてなかった。


太陽に向かって上向きに咲くのではなく、
地面に向いて、少し恥ずかしそうに咲くギボシは、
まるで主役になることを拒んでいるようで、
でも姿は庭の面々の中でしっかりとした
存在感で役割を全うしています。

ススキ

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ススキ2010夏.JPG

ススキ2010夏-2.JPG

夏のススキって好きです。

ススキって俳句でも秋の季語だけど、
カンカン照りの夏の青い空に
蒼々としたススキはとっても似合うと思う。

子供のころ、虫獲りをしたり、
シロツメグサを編んだり、
夏休みの思い出には
必ず背景にススキがあった気がします。

画像は、駐車場の脇のススキです。

ススキについて、植物的に書くことは
あんまりないかも、と思いながら調べると、
ススキは草原から森林に変わる時、
その草原としての最終段階に生えるものだと
知りました。
ススキを刈る、という事を怠ると、
そこにある他の花々は廃れていくそう。

つまりススキは「草花」としては最強。

だからどうとかいう話ではないのですが、
こういう風に知ると、
花をつける木ってとても不思議です。

植物たちは、淘汰されながらも
確実に進化していっています。

私たちも進化しなきゃ。

「強いものが生き残った訳ではない。
賢いものが生き残った訳でもない。
環境の変化に順応できたものだけが生き残った。」

ダーウィンの進化論の有名な言葉。
古典は時空を超えて、
後世の私たちにメッセージを送ってくれています。

フレンチ・ラベンダー

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ラベンダー1.JPG

ラベンダーって、
栽培が楽と言われているのに、
うちではことごとく失敗します。

風通しの問題?
陽あたりの問題?
土や栄養の問題?

なんとなく原因も究明せぬまま
なんとなく避けるようになっていた、ラベンダー。

それでも、ラベンダーの香りは魅力的で、
何年かぶりに昨年、鉢植えで購入して、
チャペルの前に植えました。

ラベンダーは、精神安定・リラックスの
効果があると言われる一方、
交雑種がおこりやすい性質であること、
産地によってアロマ成分の構成が変わることなど、
調べていくとけっこうデリケートな子です。

今年は初めて2年目にも開花したラベンダー。

理屈では調べればいろいろ判っても、
実際のところはやってみなきゃ答えはわからない。
実際に植えてみないと、どう育つかはわからない、
それがもどかしくもあり、
ガーデニングの意気込みでもあるのでしょう。

ゴーヤーカーテン

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ゴーヤー2010-1.JPG

ホテル1Fに設置した
ゴーヤーのグリーンカーテンが
かなり成長して、梅雨明けに間に合いました。

今年でこのグリーンカーテンは3年目になります。

最初の年は、ネットを張るのに手間取りました。
また、ゴーヤーが少し伸びる度に、
ネットに均等に這わせようと、
かなり人の手を入れて絡ませた感じです。

昨年は、葉に虫がつくんじゃないか?
と消毒にてんやわんや。

そんな感じで
去年まではかなり手間がかかっていた、
というか正確には手間をかけていたので、
大変だし今年はやめようか??
という話も出たのですが、
過保護にせずにやるだけやってみよう、
という方針でしてみたら、
思った以上にきちんと育ってくれ、
ここまでの形になりました。

ゴーヤー2010-2.JPG

ゴーヤーの苗を植えたのは5月の終わり。
今では、かわいい黄色い花と、
大きくなったゴーヤーが
窓越しにたくさん見る事ができます。

ゴーヤー2010-3.JPG

この育ったゴーヤー、
収穫せずに放っておくと、
緑の実は黄色にかわり、
それでも放置しておくと、
熟して皮がやぶれ、種が出てきます。

今年は、このまま水やり以外は手を入れず、
お客様にも
黄色いゴーヤーや、種が出ているゴーヤー、
すべて自然のままをお見せしたい、
そんな風に考えています。

モンキアゲハ

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モンキアゲハ1.JPG

モンキアゲハ3.JPG

昨日のバタフライ・ブッシュがらみで
今日は昆虫ネタです。
昆虫嫌いな方、ごめんなさい!

赤いラズベリーのような色をした
スカビオーサに、
こんなに大きな蝶々が蜜を吸いに
やってきていました。

かなり近づいて写真を撮っても
逃げるそぶりすら見せません。

おかげで紋柄もキレイに撮れ、
名前を調べる事ができました。

モンキアゲハ。
日本に生息する蝶々では
最大級の部類だそうです。

以前、カライトソウの葉
とりあげたときにも書きましたが、

蝶々やミツバチと、花々の関係って
とても素敵です。

幼虫の時に葉っぱを食べさせてあげて、
成虫になったら、蜜をあげる。
その時に結果的に受粉のお手伝いをする。

これしてあげたんだから、
これしてちょうだい、という
GIVE&TAKEではなくて、
自然界で繰り広げられる生命の摂理。

それに比べて、
人の血を吸って、代わりに
カイカイ薬を塗る蚊って何なんでしょう?
(↑嘘です。痒くなる理由は
そんな液のせいではないそうです。)


あいも変わらず、
カライトソウの葉は
よく青虫に食べられています。

「あらー、こんなに食べて。
でも、この子らにも生活あるしねぇ。」

先輩はこの花日記読まないのですが、
それなのに自分とまったく同じ感想を持っていて、
ちょっと笑みがこぼれた瞬間でした。

バタフライ・ブッシュ

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ブッドレア2010-6.JPG

ブッドレア蝶2010.JPG

蝶が集まる花、
通称ブッドレア、英名バタフライブッシュが
N-36.5へと向かう道の途中に
咲き始めました。

ブッドレアは、咲いている期間は本当に華やかで、
しかも蝶々がたくさん訪れ、
この花に周辺はとても幻想的になるのですが、
冬が来る前にバッサリと切ってから春先までの間は、
裸の枝になり、けっこう色気のない感じになります。

このブッドレア、苗木で植えてもう10年。
お客様への評判はいい花なのに、
3年前に白いブッドレアを植えた以外は、
他の場所にも植えよう、という話が出なかったのは、
シーズンオフの姿のせいでした。

ブッドレア白2010.JPG

しかし、考えてみれば、
今ある場所は、人が真横を歩く場所。
少し遠目に見える場所で、
しかも冬場の足元を何か隠すものを植えれば
いけるんじゃないか?
そして何より、蝶々が集まってくる庭って、
花嫁さんが喜ぶんじゃないか?

そんな思いで、
今年、チャペル正面庭の丘、上の方に
新たなるブッドレアを植えようとしています。


植物は、花をつける前が、
もっとも勢いがあってエネルギッシュな時。
苗木をポットから移し替えるなら
本来は花をつける直前がベストの時期。

多少の環境の変化には
対応しきれるだけの十分なパワーが
その時にはあります。

でも、買ってきた苗木、もう花をつけそう。

花がついたら、その花が終わって
おちつくまで移し替えは無理。
花が咲いた後に移し替えると、ダメになっちゃう。

雑草の処理に追われていたら、
タイミング、逃しちゃいそうです。

ダイヤモンドフロスト

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ダイヤモンドフロスト1.JPG

ダイヤモンドフロスト2.JPG

ユーフォルビアという花の属の
3年ほど前に、センセーショナルな
デビューをした新品種です。

山野草のような儚げなやさしさと、
かすみ草やカラミンサのような
フワッとした華やかさを持ち合わせています。

このユーフォルビア・ダイヤモンドフロストは
デビュー以来、世界の様々な品評会で
絶賛されているらしいのですが、
それは、セルフクリーニングと呼ばれている、
古くなった葉や花を自らが落として、
次々に新しい花を咲かせる事と、
6月~11月と、花期が非常に長い事の2つが
評価されてのこと。

ユーフォルビアはとても大きな属で、
その多くが宿根草や多肉植物なのですが、
このダイヤモンドフロストは、
日本での越冬は無理。
日本のガーデニング上は、一年草扱いです。

しかも苗もけっこうイイ値段します。

が、それでもそれに見合うだけの価値がある花、
と私たちは捉えています。

限られた期間で、精一杯、自分の役割を全うする。
自分の汚したものは自分で始末をつける。
なんと潔いのでしょう。

名前はしごく洋風ですが、
この花の特性は、日本人の美意識にピッタリだと
思えてなりません。

チャペル前、フラワーシャワーをする通路の入口に
プランターで両脇に、
プール開きをして、なかなか手入れにいけなくなった
プールサイドにある花壇に植えてあります。

紫ばれん菊(ムラサキバレンギク)

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エキナセア2010-1.JPG

エキナセア2010-2.JPG

7月に入ってから、
N-36.5の庭で紫馬簾菊が咲いています。
エキナセア、エキナシア、パープルコーンフラワー
他にも色んな呼び名があります。

エキナセアでネット検索をすると、
・古くから北米インディアンが伝統的に使ってきたハーブ。
・アメリカでもっとも愛されているハーブ。
・免疫力の回復があり、ヨーロッパではカゼの予防に。
・化膿した傷の洗浄と治療で有名に。
(注:いづれも摂取過剰及び妊娠中は避けること)

と、かなりやり手な花であるらしいです。


このエキナセア、
ずーっとおかしな形した菊だなぁ、
と思っていました。
そんぐり返ってる花弁が、ふんばり過ぎ??って。
でも、この花の中心部を見ているうちに、
見なれてきて、なんだかかわいく見えてきて。
決定打は、エキナセアの語源がハリネズミ
だということを知った事。花の中央、似てる!

エキナセアは、実は去年も花日記でとりあげました。(2009.7.5)
ゴン太くんの鼻に似てると書いたせいで、
うちのホテルでは、それ以来、
ゴン太くん、と呼ばれている始末(笑)。

エキナセア2010-4.JPG

エキナセア2010-3.JPG

宿根草を中心として花日記を書いて1年がすぎ、1周した事で、
実は昨年とりあげた花については
今年、2度目にとりあげるべきか、避けるべきか、
けっこう迷っていました。

でも昨年の花日記で、
「繁殖力が旺盛で、土壌を破壊する」
と書いたエノテラ・アフリカンサンと(2009.6.15)
「繁殖力が強く、生態系を壊す」
と書いたルドベキアが、(2009.6.20)
今年は花はつけたものの、うまく育ちませんでした。
この2つは、何があっても毎年咲く強い子なんだと、
そんな風に思っていました。

「あたりまえ」なんて何もないんだ。
何があっても強い子っていうのも勝手な幻想だ。

どんなに強い生命力を持っていても、
咲かない宿根草がある中、
今年も花をつけてくれたことは有難いんだ。
その事に感謝して、
何周目でも、胸を張って紹介してあげよう。

エキナセアは、とぼけた風貌をしながら、
強者が脱落した、厳しい今年の環境の中、
しっかりと花を咲かせています。ありがとね!

ど根性シリーズ

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敷地内のいろんな所に、
ど根性シリーズとでも呼ぶべき、
こぼれ種?で咲いている花々があります。

今日は、今の時期に咲いている、
その愛すべき花たちをご紹介します。

まずは、N-36.5の庭の隅、
石が敷き詰めている間から顔を出している、
ど根性ベコニア。
これは、5年ほど前に庭に植えたもので、
植えた本体は、もうありません。
4年のブランクを経て、
今年から、ここに咲き始めました。

ど根性ベコニア.JPG


続いて、プールサイドの角地にある砂利場の
ど根性セダム。
これは、この砂利の上に、
足のついた鉢に植えていたものが、
こぼれ種で咲きました。
砂利で咲くなんて、さすが多肉植物です。

ど根性セダム.JPG


最後は、チャペルの玄関脇、
角度的に一日中陽のあたらない部分に咲いている
ど根性インパチェンス。
これは6年前、チャペル前花壇に植え、
まったく放置しているのですが、
なぜか建物に沿うように場所を変え、
毎年、必ず花をつけてくれます。
多年草であるベコニアや、
こぼれ種で増えるセダムと比べると、
一年草であるインパチェンスが
こうやって毎年、花をつけるのは驚きです。

ど根性インパチェンス.JPG

一所懸命、お世話をしても花がつかない花もあるし、
こうやって、生命力豊かに自力で咲く花もある。


愛情をかける時に、
見返りは求めてはいけないんだよ、
だからと言って、愛に手抜きはいけないよ。

花たちは、そんな事を教えてくれているかのようです。

サルビア・ガラニチカ

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セージ2010-1.JPG

昨日に引き続き、今日もサルビア系で、
サルビア・ガラニチカです。

昨日の日記を読まれた方は、
なんだ、サルビアって
基本的に一年限りなのか、
と思われるかもしれませんが、
サルビアって、もの凄いたくさんの種類があり、
それぞれに特性も全然違います。

この花、園芸上では
メドーセージという、本来は違う花の名前で
苗が流通してますが、まぁ、それもご愛嬌。

このサルビア・ガラニチカは、
N-36.5の店ができた年に庭に植え、
もう14年間、毎年花をつけてくれています。
背の高さも、夏には1メートルを超えます。

手入れは冬が来る前に、
かなり根元近くでバッサリとハサミで切るだけ。
そして切るたびごとに、翌年は茎が太くなり、
14回もそれを繰り返した、
N-36.5のサルビア・ガラニチカは、
もう低木と呼ぶにふさわしい、かなりの太さに。

セージ2010-2.JPG

強めにハサミを入れることによって
より太く頑丈になっていく、というのは
なんともガーデニングの妙。
逆に、大事に大事にそーっとしておく方が、
この植物の為になりません。


この濃い青色が、
まるで地中海の青のようで惹きつけられるのと、
(行った事ありませんが・笑)
タフさが重宝するため、
年々、植える場所を増やしていっています。

このサルビア・ガラニチカの葉が生い茂り、花が咲くと、
あぁ、夏がくるんだなぁ、という気持ちになる、
私の中では、そんな夏を象徴する花です。

サルビア・ファリナセア

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サルビア2010-1.JPG

サルビア2010-2.JPG

ホテル正面玄関から、
ガーデンプールへと続く階段脇の花壇で、
去年植えたサルビアが今年も咲きました。

通称でブルーサルビアと呼ばれる
サルビア・フォリナセア。

サルビアの苗には、
「本来多年草だが、越冬が難しい為、
ガーデニング上では一年草」と書いてあります。

私たちは、去年、
チャペル前とレストランの中庭、
そしてプール前花壇に植えたのですが、
実際に2年続けて咲いたのは、この花壇だけ。
他の2ヶ所は、芽は出たのですが、
伸びず、成長せず、花を咲かせずに終わりました。


何が違ったんだろう???


土の量は、他の2ヶ所の方がよっぽど豊富。
日当たりも、そんなに大差ありません。
思い当たるとするならば、
他の2か所は、芽が出た春先、
わすれな草を中心として
周囲に色んな植物が鬱蒼とありました。
この花壇は、サルビアの周囲は
一年草を季節ごとに入れ替えをしている場所、
ということ。


私も私も!と、しゃしゃり出ればいいのに、
他の方が活躍されてるんなら私はいいわって、
奥ゆかしい花なんやね、
と先輩はいいます。


本来、その土壌や環境が持っている力よりも、
一緒に共存する仲間が誰であるのか、
どうやら、そっちの方が大切な要素のようです。

ブルーサルビアはきっと、
冬を越すことが困難な花なのではなく、
春先のスタートを乗り切ることが不器用な花。

ガーデニング上は一年草扱いのサルビアが
一か所であるにせよ、
2年目も花を咲かせてくれた事にありがたい、
と思いながら、
花をつけることなく終わった方から得た教訓を
来年につなげていかなきゃ、と思うのでした。

からいと草

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からいと草2010-5.JPG

N-36.5玄関の
唐糸草(カライトソウ)が
咲き始めました。

からいと草は、
学名に「白山」の名が入っている、
日本中部地域に咲く花です。

からいと草は、つぼみの時には
しっかりと天に向かい
上を向いているのですが、
花が開くにつれ、
段々とうつむき加減になります。

からいと草2010-1.JPG

からいと草2010-2.JPG

からいと草2010-3.JPG

からいと草2010-4.JPG

せっかく花開くのだから、
白糸草(シライトソウ)のように
上を向いて、胸を張ればいいのに。


調べてみると、この唐糸草、
虫を媒体として受粉する花から
風を媒体として受粉する花へと
進化する過程にある花だそうです。


どんな花になろうとしているのか、
どんな花へと進化するのか、
私たちの世代でそれを見届ける事はできませんが、
うつむき加減なのは、
単に花が開くと頭が重くなるせいだけではなく、
私の目には、
その進化の過程に戸惑って、
どこか恥ずかしがっているように
映ってしようがありません。

アナベル

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アジサイ・アナベル.JPG

アナベルという品種の
白いアジサイが、
チャペルの右手の丘で咲いています。

大手毬という、アジサイそっくりな
緑色の花をつける花についてとりあげた時、
調べていて知ったのですが、
アジサイの花は、
メシベもオシベも退化していて、
受粉して、次世代に子を、遺伝子を残す、
という意味を持たない花だそうです。

「装飾花」という分類だとの事。

進化や、子孫を残す、
という事にしか花の意味がないと捉えるなら、
アジサイや大手毬は、なぜ咲くのでしょう?

どんなに大きく咲いても、
どんなに鮮やかな色で咲いても、
幾つ花をつけても、
それは虫をおびきよせる為ではないもの。


自分の為に咲いているのではない花。
そんな花があってもいい。


梅雨の雨に濡れるアジサイは、
そんな事お構いなし、といった風情で
傘をさしてうつむき加減の
私たちの視界に、彩りを添えてくれます。

金時草(キンジソウ)

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キンジソウ1.JPG

6年ほど前から、
ホテルの建物の裏山で
ハーブや野菜を育てていました。

トマトやキュウリも
何年か続けて挑戦したのですが、
トマトは尻腐れしたり、
キュウリはもうすぐ収穫しよう、
と思って見計らっていると、
ウリみたいにバカでかくなったりで、
今年はゴーヤーのグリーンカーテン
くらいしかしていません。

そんな中、
イタリアンのキッチンスタッフが
自主的に幾つか野菜を育てていました。
バジル、イタリアンパセリ、
そしてこの金時草(キンジソウ)です。

金時草は、もともとは九州から伝来し、
金沢に根づいた加賀野菜の一種です。
葉の裏が紫色をしているのが特徴で、
サッとお湯に通すと、
葉全体が更に鮮やかな紫になり、
海藻のような粘り気が出てきます。
金沢では、酢の物にしたりするのが一般的です。

キンジソウ3.JPG

金時草は、葉っぱを全部切って使った後も、
挿し木として土に挿しておけば、
また葉っぱが出てきてくれるので、
とっても便利でエコロジーです。

でも何より、何年も野菜を育てていた
私たちの姿を見て、
自主的に栽培し始めてくれたことが、
何よりもうれしい。

トマトの脇芽、ちゃんと摘んでおいてよね!
とカリカリしていた時と比べると、
こっちも楽だし、
やっている方もまた楽しそうです。

誰か人をその気にさせるって、
一方的に口で言うより、もっといい方法がある、
それを見つける糸口がここにある気がするのですが、
まだハッキリとはわかりません。

金時草は、なぜか
九州と北陸でしか
葉っぱが紫にならないそうです。
カルシウムや鉄分を多く含んだこの野菜、
この時期に北陸へお越しになる際は、
ぜひ、お召し上がりになってみて下さいね!

アガパンサス

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アガパンサス2010-night.JPG

昨日、沖縄出身で沖縄に住む友からメールが来ました。
あまりに景色が美しかったから、という文章と、
美ら海水族館から見える、
画面いっぱいの青い海と空の画像と。

観光客が沖縄の海を美しい、と感動するのは
よーくわかるのですが、
沖縄で生まれ、沖縄で育ち、
その風景を目にし慣れている人たちが
それでも美しい、と心を動かされるのは
なんだかスゴイ事です。

アガパンサス2010-up1.JPG

沖縄の人は、
太陽が照ると、陽がさしたと喜び、
雨が降ると、恵みの雨だと手を合わせます。
日本人が持っていたはずの、
ヤオヨロズの神の文化が、まだ残っている場所。
自然のすべてに「ありがたい」と思うからこそ、
見なれている風景にも、心が動くのでしょう。

さて、ホテルのアガパンサスが、
ここ数日のドシャ振り雨と
カンカン照りの天気が
交互に続いたおかげで一気に咲き揃いました。

アガパンサス2010-up2.JPG

アガパンサスは、雨が降っていることを
喜んでいるように見えます。

太陽が照ると暑い、暑いと文句を言い、
雨が降ると、ベチャベチャして鬱陶しい、
と言って過ごしていた自分が
なんだか恥ずかしくなりました。

今、ホテルのエントランスの坂、
10メートル以上、両脇に
満開に咲いているアガパンサス。
梅雨を楽しむつもりで、
よろしかったら、ぜひ、見に来ませんか?

アガパンサス2010-entrance.JPG

桃色海芋(モモイロカイウ)

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桃色海芋って
ちょっと聞きなれない名前ですが、
今日の花日記はピンクカラーです。

今日はプチカミングアウトを。

私は、まるで世の中に存在する、
すべての花が好きであるかのように
いつも日記を書いていますが、
実はあまり好きじゃない花もあります。

その一つが、カラーです。
なんだかネギにしか見えなくて...。

以前、お花を習っていた
栗崎曻さんという先生からは、
好きな花、苦手な花
なんていう区分をもつこと自体がおかしい、
と何度か言われ、
好きにならなきゃ!と思って
このカラーはその頃、あえて植えました。

この桃色海芋は、ピンクである事、
茎がしなやかで頼りなさげである事、
葉っぱが他のカラーに比べ細い事などから、
ネギには見えなくて済んでいるのですが、
今でもお花屋さんの白い切花のカラーは、
ネギの親戚に見えてしまいます。


・・・というか、
「好きにならなきゃ!」
という意識自体、
考えてみたらおかしいですね。


おそらく、到達できませんが、
好きとか苦手なんてない境地になった時、
花々は私の目にはどう映るのでしょう。

バーベナ

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18年ほど前、
東京の表参道にあった「イル・フォルノ」
というイタリアンレストランで働いていました。
そこには、渡辺部長という、その事業長の方がいて、
色んな仕事の根本的なモノの考え方を教えてくれ、
とてもかわいがってくれました。

その方が教えてくださった一つに、
こんな言葉があります。
「店の真ん中に大きな壺花があるだろ。
でもあれはただそこに『ある』んじゃない。
店のコンセプトに沿って、手配しチェックをし、
生けて『いる』んだぞ。」

店に存在するもの、すべてに存在する理由があり、
その背景には必ず人の意思がある。
花ひとつにも、魂を込めろ。
渡辺部長が話す話には、いつも一本筋が通っていました。

さて、「デビュー前秘話」というタイトルで
挿し木で増やしている事を明かした、バーベナ。

挿し木-バーベナ2.JPG

今、敷地内のあちこちで花を咲かせています。

バーベナは、
ガーデニング以外のスタッフ、
お花とは縁遠そうなスタッフにも評判がよく、
「いっそのこと、どこもかしこもこの花にしちゃえば
楽じゃないですか?」
という意見を毎年誰かからもらいます。

でも残念ながら、楽な花なんてありません。
年がら年中咲いている花もありません。

そこに存在する花、すべてに存在する理由があり、
その背景には必ず人の意思がある。
花ひとつにも、魂を込めている、

挿し木して・・・とか、宿根の・・・とか
表面的な説明をいくらしても、
この根底の部分をわかってもらえない限り、
これからも言われ続けるんだろうなぁ・笑。

最後に、バーベナの間を這わせてある、
ホースの画像をアップ!

バーベナのホース.JPG

これは、ホースの所々に穴をあけてあり、
水道の蛇口と連結部分に
タイマーをセットしてあります。

この技は、10年ほど前、
ガーデニングのメッカ、英国に旅した時に
あちこちで見かけて、
見よう見まねで作ってみました。

以前はシーズンごとに苗を入れ替えていた
このホテルのガーデニング。
咲いている花はその時と同じですが、
挿し木に、そしてホースに、
15年間の知恵が詰まっています。

捩摺(モジズリ)

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今年の春、色んな花々が
地面から芽を出し始めた時に、
お越しになった方々が感心する庭ではなく、
自然に目に入り癒される庭にしたい、という思いで
今年は雑草を刈らずにいこう、という方針をかかげました。

しかし、さすがにこの雨と日差しで
どんどん成長するその押しの強さにとうとう断念し、
今週から余分な雑草を刈り取りスタート。

N365-2010.7.1.JPG

CHAPEL-2010.7.1.JPG

余分な雑草を刈ってみて気づいたのは、
大切な雑草の事です。

昨年、「ねじねじ草」というタイトルで紹介した
捩花(ネジバナ)や捩摺(モジズリ)と呼ばれるこの花。

よくよく思い起こせば、
雑草を残そう、だなんて話が出たきっかけはこの花でした。

雑草と呼ぶには、あまりにも可愛い。
君はどうしてそんなにネジネジしてるの??
思わず聞きたくなっちゃう形です。

もじずり1.JPG

もじずり2.JPG

本名が分からず、「ネジネジ草」という、
私たちの間で言っていた愛称で日記を書いたところ、
コメントを書いてくれた有難い方がいて名前が判明しました。
名前でわかったおかげで、この花について調べる事ができ、
そこでさらに判明したのが、
この花は、鉢に移し替えても、鉢ではうまく育たない、
自然の土の上に、雑草としてしか育たない、という事。

そこまで雑草である事に誇りをもつなら、
ぜひ、大切にしよう!と思いました。
中身を知ると嫌になる花もある中、
知ったことで更に好きになりました。

しかし、すべての雑草を大切にした結果、
この捩摺は、他の雑草に埋もれてしまい、
余分な雑草を刈るまで、
今年はその存在に気づく事ができませんでした。

流れに任せていたら、
本当に大切なモノを見失ってしまうのか・・・。

梅雨は続きます。
晴れていても湿気があり、炎天下の雑草刈りは激務。
少し、風でも吹いてくれれば楽になるのですが。

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空20100701.JPG

今日は梅雨の合間のドピーカンな晴天。

お客様用の駐車場から
1分ほど森の中へ歩いていき、見上げると、
こんな素敵な空がひろがっていました。
緑の木々は、こんなに暑い日でも
清々しい気持ちにさせてくれます。

この花日記は、
ホテルのホームページが
企画や商品しか羅列していないサイトだと
あまりにサミシイから、
という理由で始めたのですが、
実は最近、アクセス数や人気コンテンツを
自分でも見る事ができるようになりまして、
気がつくと、それらを気にしている
自分がいることに気づきました。


アクセス数や、
ランキングを気にしているブロガーって
大っ嫌いだったのに。


ここのところ、
タイトルひとつにも、あれやこれや、
検索キーワード考えながら書いていたけれど、
そんなことやめよう。
これじゃ、売上目的の商品羅列と一緒だ。

やり直す事って、
新しく始める事よりもきっと難しい。

でも、たくさんの花たちと、
わかってくれる人たち、
仲間がいれば、それもできる。
森から見上げる空を見ながら、
そんな気持ちになりました。

今日は花日記らしからぬタイトルですが、
また、気持ちをあらたに再スタートです。

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