2010年9月アーカイブ

タイタンビカス

| コメント(0)

タイタンビカス1.JPG

今日は、ちょっと季節感のない花のご紹介。

このタイタンビカスは、
アメリカフヨウと、
モミジアオイの交配種として
2009年に発表された
新品種の宿根ハイビスカスです。


交配の親元である、
アメリカフヨウとモミジアオイが
いまいち、ハイビスカスっぽくなかったのに比べ、
このタイタンビカスは、
とっても南国のハイビスカスに似ています。

日本でも越冬できる、
200以上の花をつける、
一夏で2メートル近くに成長する、
そして、秋まで咲いているという
層々たるふれこみで登場したのですが、
実際に昨年の秋に購入し、育ててみて、
すべてふれこみどおりでした。

今日もチャペルの前庭で花を咲かせている、
大きくて華やかなタイタンビカス。

「ふれこみ通り」ってありそうでない。
手に入れてみたら、「実は・・・」
って事が多い中で、
季節はずれは承知の中、
ぜひ紹介したくてとりあげました。


来年は、夏に紹介しますね・笑。

曼珠沙華(マンジュシャカ)

| コメント(0)

マンジュシャカ2010.JPG

マンジュシャカ2010-1.JPG

「暑さ寒さも彼岸まで」
とは上手く言ったもので、
このまま永遠に続くんじゃないか、
と思うほど暑かった日々が
まるで嘘のように風が冷たくなりました。


ちょうどお彼岸の日、
お客様の目につかない所に
彼岸花が群生して咲いているのを
見る事ができました。

毒性があることと、
墓地で見かける事が多いこと、
葉っぱのないその奇妙な姿から、
日本では忌み嫌われているこの花。

今回、調べてみて知ったのですが、
墓地に咲くことが多いのは、
土の中の動物たちが墓を荒らさないように、
という思いを込め、
動物が嫌う毒性を持つこの花を植えた、
というのが真相のようです。

仏典では、天上の花・幻の花として
サンスクリット語でmanjusaka「曼珠沙華」
という名を持ち、数日しか咲かない
この花を見ることができたのは、
入社した年以来、実に15年ぶり。


芽を出すと、一気に茎を伸ばし、
ごくごく短い期間だけ
とても鮮やかな花を咲かせ、
実を結ぶことなく、その姿を消し、
人々がそこに花があったことを忘れた頃に
葉を出し太陽を浴びて
土の中、球根で増える彼岸花。


私はこの花の特性を知らなかった子供の頃から、
この花がとても好きで、
毒があると知った今でも、
なぜか嫌いになれないのです。

下野(シモツケ)

| コメント(0)

シモツケ2010.JPG

シモツケは、
学名にジャポニカとついている
バラ科の植物です。

本来の花の時期は5月~7月で、
今年もその時期に咲くには咲いたのですが、
とてもとても画像に撮って
お見せするような姿ではなく、
花日記に載せるのは断念していました。
(因みに昨年は6月11日アップ。)

それが、夏の花や雑草の後始末で
N-36.5の庭に行ったら、
キレイな姿で咲いていたのです。

先日も書きましたが、
今年は、本来夏の花が、
今、この時期に咲いている姿を
敷地のあちこちで見かけます。

本来の花の時期よりも
はるかにキレイな姿で咲いたシモツケ。
もうすぐ紅葉するはずの低木が
この時期に咲く事は、
いったいどんなメッセージが
込められているのでしょう。

パンパスグラス

| コメント(0)

パンパスグラス2009.jpg

パンパスグラス2010.JPG

別棟のレストランの庭で
パンパスグラスの花穂が開いています。

パンパスグラスは
ススキと同じイネ科の南米産の植物で、
パンパスは草原という意味、
グラスは葉っぱという意味です。

画像は、上が昨年撮ったもの、
下が、つい先日撮ったもの。
今年のパンパスグラスは、
例年に比べて野趣味に溢れている、
というか、
なんだか喉が渇いている
野生の動物みたいな、いでたちです。

異常気象だった今年の夏。
人間界にも様々な事が起こりましたが、
植物界も大変だった爪痕なのでしょう。

パンパスグラスは
ある程度大きくなると
移植が難しいと言われています。
それほどしっかりと根を下ろします。
でも地上に表れている、そのサイズは、
他の植物のエリアを犯すことなく、
同じサイズで変わることがありません。
画像でもわかるように、
むしろうちではルドベキア高尾
うまく共存しています。


毎日その成長を見ている私たちには、
サイズが変わらないことで
何も変わってないように思ってしまうけれど、
昨年の画像と比べてみて初めて、
今年はずいぶん疲れている事に気づきました。

秋の雨は鬱陶しいけれど、
この雨で、パンパスグラスが
少しでも元気を取り戻してくれたら
何よりです。

竜胆(リンドウ)

| コメント(0)

竜胆2010-1.JPG

竜胆2010-2.JPG

チャペル敷地の出入口に置いてあるプランターに、
昨年、寄せ植えで植えたリンドウが、
今年も花を咲かせました。

竜胆は、その根っこが薬草として重宝され、
非常に苦い漢方の「熊の肝」よりも苦い事から、
熊の上をいく存在って何??という事で命名されたそう。

またネットで調べると、
山野や畦道に自生する花として紹介されていますが、
むしろ我々の普通の生活の中では、
仏様への供花としての印象が強い、リンドウ。
秋に目にする切り花としては、
日本人にとても馴染みの深い花の一つだと思います。

以前、栗崎曻さんという先生にお花を習っていた時、
花材の中にリンドウがありました。
背丈のある切り花のリンドウを、
その形を生かして、と思いスッと高く生けると
先生からこんなアドバイスを受けました。

リンドウは本来、自然の中では
そんなスッと生えているものじゃない。
むしろ地面に近い所に咲いているものだから、
生ける時も足元に入れた方が自然になるよ、と。

目に飛び込んでくる姿だけで
その花を生けるべき位置を決めるのではなく、
自力で花を咲かせる時の姿を思って、
居場所を決めてあげようよ。


お花屋さんの店頭で見るリンドウと違い、
土に近いところで背を低くして
花を咲かせるリンドウを久しぶりに見て、
栗崎先生の花教室を思い出し、
あの教室で習ったことは、お花の生け方だけじゃ
なかったんだなぁ、と思ったのでした。

名残花

| コメント(0)

イトバハルシャギク2010秋.JPG

ブルースター2010秋.JPG

まめ2010秋.JPG

6月から咲いていたイトバハルシャギク
5月から咲いていたブルースター
4月から咲いていたマメの花(正式名は未だわからず)が、
それぞれに再び花をつけました。

どれも今年の暑かった夏の間は、
ほとんど花をつけていなかった花々です。

ブルースターに限っては、
花の時期が5月~10月とされているので、
そんなにおかしなことではないのでしょうが、
春先に咲いたブルースターの花が、
サヤになって、種となって、乾燥してサヤが割れて、
という種までの流れを日々観察する中、
同時期にそのすぐ横で花が咲く光景は
今まで見たことがなかったので、
やはり今年は異様な感じがありました。

ブルースター種1.JPG

それぞれ、一度は咲ききったと思われた花。
夏のしんどい期間、花をつけずにいまさら、
といった感じは否めません。

急に涼しくなり、急に雨が降ったことで、
モサモサになりつつある庭。
名残の花を見ながらも、ガーデニングでは
次の春をイメージして、球根や種まきなど、
来年の春の仕込みの期間がやってきます。
そしてその後は、
宿根草にバッサリとハサミをいれ、冬を迎える準備です。

チャペル前2010.9.12.JPG

カラミンサ/カラミンタ

| コメント(0)

カラミンサ2010-2.JPG

カラミンサ2010-3.JPG

花の少なくなった花壇で、
カラミンサがそのボリュームと共に
存在感を出しています。

昨年もとりあげたこのカラミンサ
夏の前に花を咲かせ、
夏の間、何度か花日記でとりあげようと思ったのですが、
昨年の日記への検索数が多いので、
(今日現在、googleでカラミンサ検索するとトップに出ます。)
あえて今年はとりあげないでおこうかなぁ、
なんて思ってるうちに、すごいボリュームになりました。
もう、脇役なんて呼べないくらい。

カラ・ミントと呼ばれる地域もあるくらいの名前からわかるように、
ミントの仲間で、とても涼しげな香りのするハーブです。

昨年も花期が長い花、と書きましたが、
今年の夏は暑くてダメになる花が多かった中、
ずっとずっと、脇役として花を咲かせ続けたその姿は、
例年より長く咲き続けてくれた、そんな印象です。

宿根草で、切り戻す以外は手間がかかりません。
植えあわせの相性的にも、
その出しゃばらない風貌的にも
殆どの他の花とうまく共存してくれます。

今年、初挑戦したカラミンサネペタのブルークラウド
という青い品種だけは、うまく色が出ませんでしたが、
それ以外は、大活躍の花です。

ガーデニングの最高の脇役として
とりあげられる事の多いカラミンサですが、
うちの庭では今年、猛暑の夏、そして花の少ない初秋と
立派に主役を務めてくれています。

宿根フロックス(シュッコンフロックス)

| コメント(0)

宿根フロックス1.JPG

宿根フロックス3.JPG

今年の記録的な暑さの中、
いろんな「強い」とされる花々が咲きませんでした。

レストランの庭で唯一、
がんばって咲いていたのが、ルドベキア高尾。
そしてチャペル前の庭で孤軍奮闘してくれたのが、
この宿根フロックスです。

昨年は和名の花魁草(オイランソウ)として
とりあげたこの花、
梅雨空けから今に至るまで、実に長い期間、
彩りを添えてくれています。

やや涼しいところを好むらしいのですが、
今年の夏、炎天下を元気に乗り切った以上、
私たちからすると、太陽大好きな花です。

フロックスは色んな品種改良をされ、
一年草も宿根草もあれば、
このホテルに植えてある背の60センチ以上あるものも
プランターでじゅうぶんいける背の低いものもあります。

ハサミいれをマメにさえすれば、
どんどん花は増えていくので、夏のガーデニングには
本当におすすめです。

宿根草の花って、つくづく不思議です。
いったい何の為に、誰のために咲いているのか、
その存在意義をつきつめていないから、
私はそのことが楽しいのかもしれません。
でも、答えがわかってしまったら、
きっとつまらなくなる気がしています。

なんでこんな暑いのに平気な顔して咲いていられるの?
花たちに話しかけながらお世話をする私たち、
吾知らぬ顔で気丈に花を咲かせる植物たち、
そして花々を見て喜んでくれるお客様たち。
このトライアングルの関係は、
答えがわからなく、満点がないからこそ、
明日へのエネルギーとなり、
そして私たちを動かしていくのでしょう。

トレニア

| コメント(2)

トレニア2.JPG

トレニア3.JPG

最初に植えたのは何年前だったか、
もう記憶にないくらい以前に植えたトレニアが満開です。

「夏スミレ」の愛称で知られるこの花、
夏とついてはいるものの、実際に今年は8月の中旬に
芽を出したかと思うと、下旬にかけて急に成長し、
先週から一気に花を咲かせ始めました。
どちらかというと、晩夏から初秋が花期です。

このトレニアの生命力は実に絶大です。

このホテルの庭は、宿根草や球根系が中心であるがため、
できるだけ土を引っかき回さないよう、極力、気をつけてはいるものの、
毎年、新しい花を植える度に、土に残っている古い根をぬいたり、
はたまたその土に肥料を混ぜ込んだりする中で、
ナイーブなモノは、翌年、芽を出さなかったり、
花をつけなかったり、という事が度々あります。

しかし、このトレニアは、どんなに土をこねくり回しても
翌年には、必ずといっていい確率で芽をだし花を咲かせます。

宿根草であるのに加え、こぼれ種でも増えるトレニア。
最初に植えた場所ではない場所にさえ、
花を咲かせ、私たちを驚かせてくれます。

この花の分布域は、本来、熱帯アジアとアフリカ。
この花が元気に育つのは、日本が亜熱帯化している紛れもない証拠。
環境の変化と共に、姿を消していく花もあれば、
その居場所を拡げていく花もあります。

これからも変化を続けていくであろう環境。
私たちは出来る限り、いろんな花を受け入れていきたい。
そして、それぞれの花に最適な場所を見つけてあげたい。
それらを探る日々のガーデニングの道のりは
まだまだ続いていきます。

ユーパトリウム(西洋藤袴)

| コメント(0)

ユーパトリウム1.JPG

チャペルの向かって左側、
ユーパトリウムが優しげな風情と共に満開です。

もともと、切花用の栽培目的で輸入されたユーパトリウム。
栽培も簡単な宿根草であることから、
ガーデニング用としても定着したようです。
冬に地上に出ている部分がなくなっても、
根に白い部分さえあれば、地下茎でしっかりと育ち、
春には芽が出て夏には花を咲かせます。
ネットでいろんなサイトを見たところ、出てくる表現は
「とても強い」「かなり丈夫」「手間いらず」
そんなのばかり。

秋の七草の中の一つである「藤袴」は、絶滅危惧種。
この強さの違いはどこからくるのでしょう。

一方で、植物の分類上は属する場所がかなり頻繁に変わり、
『ユーパトリウムという名だがユーパトリウム属ではない』
『西洋フジバカマと呼ばれるがフジバカマとは同じ属ではない』
『菊科アゲラタムに非常に似ているが同じではない』
学問上は、どこにいても、居場所を否定ばかり。

その優しげな姿とは裏腹に、
しっかりとした強さをもつユーパトリウム。
唯一の難点は、強すぎることから共存できる花の限られること。

でも、今年の夏のように、
誰しもがうなだれてしまう厳しい環境の中でも
キチンと花を咲かせる、そのバイタリティは、
例え、共存できる相手がいなくとも、
それだけで、とても貴重な存在と言えるでしょう。

最近のコメント

このアーカイブについて

このページには、2010年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年8月です。

次のアーカイブは2010年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。