ア行の花の最近のブログ記事

イカリ草(イカリソウ)

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イカリソウ2011-1.JPG

昨年、70歳前後の私の両親が、
お里である平栗という金沢市の
山間部から採ってきてくれ
ホテル敷地内の神殿の右手土手に
移植したイカリ草が花を咲かせました。

イカリ草は、舟のイカリに見える
その4つの花びらに見える部分に蜜をため、
昆虫達がかなり首を突っ込んでこないと
蜜を吸えない造りをしています。
これは蜜だけ吸って受粉のお手伝いを
してくれないことを防ぐための
イカリソウの知恵。

そして結実した種は地面に落ち、
カタクリと同じように
蟻が好む成分を身にまとう事によって
蟻に種子を運んでもらい、
繁殖範囲を拡げていきます。


私たちが植えたイカリソウは
花の時期が終わっってしばらくすると
葉の色が黄緑から緑に、そして茶色と
季節の移り変わりと共に
明らかに枯れた色になるのですが、
その葉は落ちません。
そして春になるとその根元から
新しい茎が出てきて、
小さな小さな若葉色の葉を
幾つもつけるのですが、
その姿はまるで
昨年の葉が今年の葉を守っている
かのようないでたち。
そして更にその葉の下に
隠れるようにして白い花がつきます。


イカリソウ2011-3.JPG

日本中のイカリソウが
こんなカタチをしているのだと
ずっと思い込んでいました。

でも、調べてみると
イカリソウには色んな種類があり、
どうやらこれは常盤イカリ草という、
東北から日本海側の雪が降る地域だけに咲く
特別な種類のようです。
太平洋側のイカリソウは、というか、
このトキワイカリソウ以外は
秋には葉が落ちるようです。

雪が降る地域でだけ、
子を守るように親の葉が
たとえ枯れても散ることなく残る。
これはただの偶然?
それともそれぞれの環境の中で
学び変わっていったもの?

ひとくくりにしちゃいけない。
色んな形があって、色んな理由がある。
その一つ一つに、
ちゃんと向き合えますように。

そして何故だかはわからないけれど、
東北から日本海側に沿って咲く
トキワイカリソウは、
福井県より北の地域では白い花で、
福井県より南では薄紅色の花が咲くそう。


私にはすべての事には何かしら
そうなった理由があるように思え、
スガタ・カタチよりも
その理由の方が大切に思えてならないのです。

エリカ ホワイトデライト

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ホワイトデライト3.JPG

N-36.5の玄関軒下で
背景の白い雪景色に
負けないくらいのまぶしい輝きで
エリカ ホワイトデライトが
花を咲かせています。

エリカは700種近い品種があり、
その殆どがアフリカを原種産地とする
ツツジ科の植物。

冬でも常緑=葉が落ちないことと、
冬に花を咲かせる品種が多い事から、
冬のガーデニングで重宝されている花です。

また、針葉樹のような形をした葉が、
コニファー系の木々と合うので、
洋風の庭では使い勝手がいい植物です。

このホワイトデライトという品種は、
杉のような特徴的な葉と、
エリカとしては大きめの花をつけるので、
ちょっと珍しくて、この冬、初挑戦中。
商品タグの説明や、ネットの情報では、
霜が降りるくらいの寒さには耐えられない、
と書かれていますが、
なかなかどうして、ここ1週間
ずっと雪が降っている、厳寒の金沢でも、
ちゃんと元気にがんばってくれています。

ただし、このエリカという植物、
ダメになっちゃった後もしばらくの間、
地表に出ている部分は、
まるで生きているような姿でいる、
と聞いた事があります。

やっぱり、花って不思議がたくさん。

飾りとしての意味しかもたない、
アジサイやオオデマリのような装飾花
土の中で花を咲かせる、コンペイトウソウの閉鎖花
そして命尽きても花を咲かせる、このエリカ。
どこまで色んな花があるんだろうと思うと、
花との出会い、そしてその花を知っていく事は
人との出会いに近いくらい、
嬉しい気持ちになるものですね。

アカマンマ(イヌタデ/犬蓼)

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アカマンマ2010.JPG

敷地内を歩いていたら、
色んな秋の雑草の花に出会いました。
その中でも、郷愁に近い気持ちに
させてくれたのが、
このイヌタデの花です。

ネットで調べると
「道端に咲く普通の雑草」
という、実に素っ気なく短い説明文。

確かに特に珍しいわけでも、
植物的に特徴があるわけでもありません。

でも、この花は日本人にとって
幼い頃の記憶に多く登場する、
身近でもあり、どこか懐かしい花。
私の母の世代の人からは、
おままごとの「ご飯」の役だったこと
から「アカマンマ」の呼ばれ
親しまれてきたことがその証。

今はモノもおもちゃも豊富になり、
こんな植物を使って遊ぶ、なんてことは
ほとんどなくなってしまいました。

そしてそれは同時に
このアカマンマを見つけた時に
「あ!懐かしい!」
という感情が自然と湧いてくるのは、
私の世代が最後である、という事。

お米が貴重で、赤飯が特別だった、
そんな時代の背景もあるのでしょう。

今年のアカマンマは、
例年よりずいぶんと白く、
先日、植物の色についてとりあげた話
ちょっと矛盾がある感じです。
本来、6月~11月が花をつける時期なのが、
10月になってやっと咲いた事を思うと、
今から色づくのかもしれません。

大人の背丈になると、
意識して目線を下にやらないと
視界には入ってこない花。
子供の背丈では普通に視界に
飛び込んでくる赤い花。

懐かしい、と感じるのは
実は花のせいではなく、
その視線の高さなのかもしれません。

名残花

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イトバハルシャギク2010秋.JPG

ブルースター2010秋.JPG

まめ2010秋.JPG

6月から咲いていたイトバハルシャギク
5月から咲いていたブルースター
4月から咲いていたマメの花(正式名は未だわからず)が、
それぞれに再び花をつけました。

どれも今年の暑かった夏の間は、
ほとんど花をつけていなかった花々です。

ブルースターに限っては、
花の時期が5月~10月とされているので、
そんなにおかしなことではないのでしょうが、
春先に咲いたブルースターの花が、
サヤになって、種となって、乾燥してサヤが割れて、
という種までの流れを日々観察する中、
同時期にそのすぐ横で花が咲く光景は
今まで見たことがなかったので、
やはり今年は異様な感じがありました。

ブルースター種1.JPG

それぞれ、一度は咲ききったと思われた花。
夏のしんどい期間、花をつけずにいまさら、
といった感じは否めません。

急に涼しくなり、急に雨が降ったことで、
モサモサになりつつある庭。
名残の花を見ながらも、ガーデニングでは
次の春をイメージして、球根や種まきなど、
来年の春の仕込みの期間がやってきます。
そしてその後は、
宿根草にバッサリとハサミをいれ、冬を迎える準備です。

チャペル前2010.9.12.JPG

アンゲロニア

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アンゲロニア1.JPG

アンゲロニア4.JPG

プールサイドに今年植えた、
中央アメリカからきた、
ピンクのかわいい一年草です。

本来は多年草なのですが、
暑さには強く、寒さには弱いため、
日本の冬は越すことができません。
(挿し木にして室内で越冬ならOK)

このホテルのガーデニングは、
できるだけ使い捨てとなる一年草は
避けているのですが、
お客様が真横を通る場所は、
やはり一年草の方がキレイで華やか。

加えて、プールは夏の間、
とても賑わっているので、
あまりズカズカと手入れに入れません。

アンゲロニアは、
その優しい色合いと、
圧倒的な耐暑性、植えている間は
水やり以外、ほとんど手間がかからない事から、
夏の花壇にぴったり!

アンゲロニア2.JPG

ここまでドアップで撮ると、
ゴマノハグサ科特有の風変わりな紋様が、
大きく口を開いたエイリアンみたいですが(笑)、
はなれて見る分には、華やかな感じ。

まだ、和名もついておらず、
珍しく別名もない、まだまだこれからの花。
もう少し品種改良されれば、
近い将来、きっと夏の定番として、
その名が知れ渡ることでしょう。

ど根性シリーズ

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敷地内のいろんな所に、
ど根性シリーズとでも呼ぶべき、
こぼれ種?で咲いている花々があります。

今日は、今の時期に咲いている、
その愛すべき花たちをご紹介します。

まずは、N-36.5の庭の隅、
石が敷き詰めている間から顔を出している、
ど根性ベコニア。
これは、5年ほど前に庭に植えたもので、
植えた本体は、もうありません。
4年のブランクを経て、
今年から、ここに咲き始めました。

ど根性ベコニア.JPG


続いて、プールサイドの角地にある砂利場の
ど根性セダム。
これは、この砂利の上に、
足のついた鉢に植えていたものが、
こぼれ種で咲きました。
砂利で咲くなんて、さすが多肉植物です。

ど根性セダム.JPG


最後は、チャペルの玄関脇、
角度的に一日中陽のあたらない部分に咲いている
ど根性インパチェンス。
これは6年前、チャペル前花壇に植え、
まったく放置しているのですが、
なぜか建物に沿うように場所を変え、
毎年、必ず花をつけてくれます。
多年草であるベコニアや、
こぼれ種で増えるセダムと比べると、
一年草であるインパチェンスが
こうやって毎年、花をつけるのは驚きです。

ど根性インパチェンス.JPG

一所懸命、お世話をしても花がつかない花もあるし、
こうやって、生命力豊かに自力で咲く花もある。


愛情をかける時に、
見返りは求めてはいけないんだよ、
だからと言って、愛に手抜きはいけないよ。

花たちは、そんな事を教えてくれているかのようです。

アナベル

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アジサイ・アナベル.JPG

アナベルという品種の
白いアジサイが、
チャペルの右手の丘で咲いています。

大手毬という、アジサイそっくりな
緑色の花をつける花についてとりあげた時、
調べていて知ったのですが、
アジサイの花は、
メシベもオシベも退化していて、
受粉して、次世代に子を、遺伝子を残す、
という意味を持たない花だそうです。

「装飾花」という分類だとの事。

進化や、子孫を残す、
という事にしか花の意味がないと捉えるなら、
アジサイや大手毬は、なぜ咲くのでしょう?

どんなに大きく咲いても、
どんなに鮮やかな色で咲いても、
幾つ花をつけても、
それは虫をおびきよせる為ではないもの。


自分の為に咲いているのではない花。
そんな花があってもいい。


梅雨の雨に濡れるアジサイは、
そんな事お構いなし、といった風情で
傘をさしてうつむき加減の
私たちの視界に、彩りを添えてくれます。

アガパンサス

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アガパンサス2010-night.JPG

昨日、沖縄出身で沖縄に住む友からメールが来ました。
あまりに景色が美しかったから、という文章と、
美ら海水族館から見える、
画面いっぱいの青い海と空の画像と。

観光客が沖縄の海を美しい、と感動するのは
よーくわかるのですが、
沖縄で生まれ、沖縄で育ち、
その風景を目にし慣れている人たちが
それでも美しい、と心を動かされるのは
なんだかスゴイ事です。

アガパンサス2010-up1.JPG

沖縄の人は、
太陽が照ると、陽がさしたと喜び、
雨が降ると、恵みの雨だと手を合わせます。
日本人が持っていたはずの、
ヤオヨロズの神の文化が、まだ残っている場所。
自然のすべてに「ありがたい」と思うからこそ、
見なれている風景にも、心が動くのでしょう。

さて、ホテルのアガパンサスが、
ここ数日のドシャ振り雨と
カンカン照りの天気が
交互に続いたおかげで一気に咲き揃いました。

アガパンサス2010-up2.JPG

アガパンサスは、雨が降っていることを
喜んでいるように見えます。

太陽が照ると暑い、暑いと文句を言い、
雨が降ると、ベチャベチャして鬱陶しい、
と言って過ごしていた自分が
なんだか恥ずかしくなりました。

今、ホテルのエントランスの坂、
10メートル以上、両脇に
満開に咲いているアガパンサス。
梅雨を楽しむつもりで、
よろしかったら、ぜひ、見に来ませんか?

アガパンサス2010-entrance.JPG

糸葉春車菊(イトバハルシャギク)

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この1週間で、
N-36.5チャペル
コレオプシス-糸葉春車菊が
一気に咲きました。

イトハハルシャギク1.JPG

5月に咲いていた花々は
殆どがその時期を終え、
それぞれの庭は、
まるで模様替えをしたかのように
新しい顔を見せてくれています。

イトハハルシャギク2.JPG

5月16日の日記の画像と比べてみると、
その違いは一目瞭然です。
わすれな草を代表とする
ブルー系が中心だった庭は、
この糸葉春車菊を中心に
黄色が映える庭になりました。

決して4月、5月の花が6月の花に
その居場所や役割を盗られた訳ではありません。

春の花は今の時期、綿帽子となって、
種の殻となって、その種を飛ばし、
土の中で根を太くし、根を張って
また来るべき、次の機会に備えています。


嬉しいとか、
悲しいとかではなくて、
ただ、すべては巡り巡っていくもの。


「こうやって季節季節に違う顔を見せてくれるって嬉しいね。」


自分たちで植えて、育てて、
そうなるように導いた庭なのに、
先輩の言葉は、
まるで我が子が自立していく様を、
無条件で喜ぶ母親のようで、
まだまだ叶わぬ、と思った今日でした。

泡盛草(アワモリソウ)

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泡盛草.JPG

この花、
ガーデニング好きなお客様は
「アスチルベきれいね」
とおっしゃっていくので、
世間的にはアスチルベと呼ぶのが
主流だと思っていました。

昨年、この花をとりあげるにあたり、
私が花の和名が好きなので、
いろいろ調べたところ、
複数の和名があり、
その中で最も定着しそうな名前、という判断で
曙升麻(アケボノショウマ)
の名で取り上げたのですが、
今年はやたら、お花屋さんの店頭で
「泡盛草」という名札が目につきます。
どうやら、こっちの名前で定着しつつある模様。

因みに、
小さな花が盛り上がって咲いて泡のようだから、
という由来らしく、
私の個人的に大好きな
沖縄のお酒とは関係なさそうです・笑。
うーん確かに花の姿は
口に入れたら甘くてフワッととけてしまう、
綿菓子のよう。

梅雨の雨に濡れて、
殆どの花々がクタっとなる中、
泡盛草は、フワッとした風貌をキープしながら、
美しく咲いています。

梅雨時、ついつい自分自身も
グダッ、ベタッとなりがちな中、
花のふり見て、我がふりを直す、
そんな気持ちにさせられる花です。

ガーデニングスタッフです。

今日は疲れた顔してるので、あまり大きく載せないで~とのことでした(笑)

20090518160825.jpg

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