カ行の花の最近のブログ記事

続・カタクリの花

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カタクリ群生2011-1.JPG

ホテル敷地内の別棟に建つ
イタリアンレストランの庭に咲いた
カタクリの花について
3月28日の日記でふれましたが、
今日はその続編です。

1つだけ花が咲いた、
と思っていたのは勘違いで、
その後、次々と蕾をつけ、
結局、今年は7つのカタクリの花が
咲きました。
来年は幾つの花が咲くんだろう?
カタクリは移植が成功すると
3年で花を咲かせる事がわかったけど、
群生するのは何年後?

カタクリの花は通常、
落葉樹の下に咲きます。
落ち葉は雨や山水の水分を含み、
微生物が活発に動いてくれると、
わずかな温もりをもち、
栄養分の宝庫となります。
その栄養分をたっぷりいただき、
いわゆる早春の時期に咲くのは、
落葉樹の葉が生い茂ると、
地面の近いところに咲く
この花たちには陽が当たらなくなるから。
でもそれは、まだ殆どの昆虫達が
動いていない時期。
だからカタクリは蟻が好む成分を身にまとい、
蟻にその種を運んで貰うのです。
蟻に運んでもらった種は土の中で育ち、
花を咲かせるまでには8年間
かかるそうです。

そして、陽射しが強くなり、
木々に葉がつき始めると、
枯れる訳ではなく、
まるで溶けるように地表から姿を消し、
翌年にむけて
再びじっと地中で腐養土からの養分を
貯め込みます。

最初の一歩は踏み出せたけれど、
これから先、えらい長い道のりです。

でも、このカタクリの成長の話は
咲く場所、
咲く時期、
そして身にまとうモノ、
助けてくれる仲間、
至る所に生き延びる為の知恵が溢れていて、
長い道のりでも元気をもらえる、
そんな気持ちになれるのでした。

カタクリ満開2011.JPG

カタクリの花

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P1001081.jpg

カタクリが群生して咲く場所を
幾つかもつ山が金沢にあります。
山を守る木々が鬱蒼と茂る中、
わずかに差し込む太陽の光を浴び、
地面が薄紫の花で埋め尽くされる様子は
一度見た人は忘れられなくなる光景です。
ただしカタクリが群生する場所は
その殆どが金沢市が所有している土地で、
山野草を採ることは禁じられています。

このカタクリは、今から3年前に
その山でタケノコや造園を営んでいる
親戚がその家の裏山に咲いているのを
おすそわけしてくれたもの。
移植して最初の年は葉が一枚でただけ。
去年も葉は出るものの、花はつけず仕舞。

カタクリは掘り起こすと
驚くほど深いところに球根があります。
親戚の裏山の土を持ってきて、
元いた場所にあったのと同じように
30センチほどの深さに植えたのですが
場所が変わるとやはり馴染めないのか、
ネットでカタクリを検索してみても、
カタクリは移植すること自体が難しい、
とか稀に開花するとしても8年かかる、
とかいう情報ばかり。

親戚のお兄ちゃんも、先輩も、私も、
誰しもがあきらめかけていた中、
先週、先輩が頬を赤らめ興奮した様子で
ねぇ!カタクリの花が咲いたよ!!
と伝えてきたのです。
親戚のお兄ちゃんにも電話したところ
すぐにかけつけてくれ、
喜びを分かち合いました。


1年目は葉が出ないか一枚。
2年目は葉が一枚か二枚。
3年目に葉が二枚ついて
そこでやっとはじめて花が咲く。


そして今回、調べて知ったのですが、
カタクリは球根モノではあるものの、
分球して増えていくのではなく、
アリが種子を運んでくれるそうです。
ミツバチや蝶々、鳥や風が運ぶのが
一般的だと思っていたけれど、
意外なところで意外な存在が
あまり知られていない役割を
果たしている事を知りました。


場所を移り3年かけて咲いた花。
そしてこの後は思いもよらなかった
意外な存在の出番です。
それもこれも、
まずは最初の一輪の花が咲いて
初めて始まること。


「こんなに寒いのに花は春を感じているのね。」
東日本に住む姉に
カタクリの花の画像を送ったら
そんな返事が返ってきました。
どうか人にも暖かさが感じられる日々が
一日も早くやってきますように。

菊咲一華(キクザキイチゲ)

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まずは東北地方太平洋沖地震により、
亡くなられた多くの方々のご冥福を
心よりお祈り申し上げますとともに、
被災され苦しまれている方々へ、
心よりお見舞い申し上げます。

こんな日本の非常時に、
花日記を更新すべきか迷いました。
が、地震発生以降も、この花日記へ
アクセスしている方々が多く存在し、
この花日記に求められている事、
この花日記ができることは、
やはり花を通じてメッセージを送る事
なのではないかと感じ、
更新をすることにいたしました。

キクザキイチゲの蕾1edited.JPG

3月の声を聞いたちょうどその頃、
長かった冬に終わりを告げるよう、
順調に暖かくなっっていった中で、
菊咲一華が蕾をつけました。

しかし蕾をつけた途端、
その後2週間はとても寒い日が続き、
菊咲一華の蕾は
まるで固まってしまったかのように
口を閉ざしてしまいました。

予測していなかった寒さの中、
立金花など、幾つかの花は
蕾のまましおれてしまいましたが、
このキクザキイチゲ達は、
蕾のまま、じっと耐えていました。

この菊咲一華はもともと
ホテルの敷地内の山手の方で
ひっそりと咲いていたのを
せっかくだから
もっと人目につく所へ、
と思い4年前に移植した子たち。

移植した翌年はまったく花をつけず、
余計なことをしたのでは、
と心が痛みました。

昨年、初めて花を咲かせ、
今年はその昨年以上の蕾がつき、
喜んでいた最中の厳しい寒さ。

根づく為に何年もかけて
じっくり育ってきたんだもん。
これで挫けてたまるか。

外来種のような繁殖力もなく、
茎もけっして太くない
そんなキクザキイチゲは、
これまでは弱々しく儚い
イメージだったのですが、
蕾のままで数週間も耐えている姿からは、
日本の野山に咲く花としての
誇りや粘り強さを
感じさせてくれました。

そしてこの週末の、
待ちに待った太陽の暖かさで
やっと花は開花しました。
蕾の期間が長かったせいで
花びらの先は傷んでいますが、
それでも立派な立派な開花です。
よくがんばったね。
咲いてくれてありがとう。

一輪草2011-3.JPG

http://prayforjapan.jp/
これは世界中から寄せられている
日本への応援メッセージです。
その膨大な量に心が震えます。

http://prayforjapan.jp/tweet.html
そしてこちらが、その日本語抜粋版。
「避難生活を余儀なくされている方、
不安に押しつぶされそうな方、
すこしでも勇気をもってもらえたら
と思い、つくりました。」との事です。

ぜひご覧ください。

なごり雪

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クロッカス2011-3.JPG

色々な球根の芽が出てきたので、
今年はもう雪は降らないだろう、
2月末から、何度かこの花日記で
そんな事を書いてきましたが、
なごり雪がふっちゃいましたね。

今年2月4日の日記で、
雪の下で芽が出ていました!
と書いたクロッカスは、
その後、すくすくと成長し、
2月末には鮮やかな花を咲かせました。

その姿を皆さんに見てもらおう、
と写真は撮ったのですが、
ふきのとうや、梅の花、
紹介したいモノが次々と花開き、
順番待ちしてもらっていた
そんな中でのなごり雪。

因みに、
昨年2月22日の日記に書いた、
花を咲かせた後に雪が降って
茎が折れてしまった日本水仙は、
今年はまだ蕾のままで待機中。

環境の変化は誰にとっても激しい中
昨年、早とちりして先走った水仙は
生き延びる為に学習したようです。
水仙だって学習して成長してる。
私たちも学習して成長しなきゃ、です。

惨めな姿になったクロッカス、
元気いっぱいだった先週の姿、
せめて最後に画像で載せておきますね。

クロッカス2011-1.JPG

紅梅・白梅

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紅梅2011-1.JPG

白梅2011-1.JPG

ホテルの敷地内にある、
神殿の前庭の梅が咲き始めました。

この梅は、この神殿で
挙式を挙げられる方が
どうか幸せになりますように、
という思いを込め
紅白で植えたものです。

梅の花は桜の花ほどの
圧倒的なスケールはないけれど、
ねぇ、神殿の梅が咲き始めたよ、
え?本当に?とか、
知ってる知ってる!
と話すスタッフやお客様の表情は、
冬は終わりだよ!春が来たよ!
という知らせを号外で
配っているかのようで、
どこか得意気で嬉しげ。

今回、梅について調べてみると、
平安時代中期までは
桜より梅が好まれ、
「花」といえば梅だったそう。
引き算すると、ちょうど1000年前。
花の代名詞は桜に譲ったけれど
1000年前と変わらぬ
絶対的な美しさが梅の花にはあります。

桜と比べると、ゆっくりと咲き、
ゆっくりと散る梅の花。
冬を終えたばかりの彩りの少ない森で、
北陸特有の曇天の空のもと、
気品ある色と姿で凛と映えています。

木立花カタバミ(キダチバナカタバミ)

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オキザリス・ヒルタ2.JPG

立春の日の花日記で、
ブライダルサロンの窓の外の
プランターの花の入れ替えをした、
と書きましたが、
その時に植えた一つが、
このキダチバナカタバミです。

英名は、オキザリス・ヒルタ。
オキザリスはカタバミの事で、
カタバミというと、日本では
雑草に近い捉われ方をされていますが、
世界では、園芸種として愛されている
カタバミがたくさんあるんですね。

このオキザリス・ヒルタは、
その中でも冬に花を咲かせるタイプ。
南アフリカ原産であるため、
耐寒性はやや弱い、とされていますが、
今のところ、この金沢でも大丈夫。

陽があたると満開に開くようですが、
北陸の冬に、太陽は殆ど拝めません。
そんな中、控えめに開いている姿は、
葉の形が美しいからか、
ミニバラのような可憐な風情で、
これはこれでとてもいい感じです。

オキザリスは、
ほふく形のモノが多いのですが、
木立花カタバミという名前は、
その名のとおり、上に向かって
伸びていく形から付けられたのでしょう。

球根タイプなので、
夏は休眠しますが、涼しくなってから
肥料をあげれば、翌年も花を咲かせます。
冬に咲く貴重な花をまた一つ見つけ、
このプランターを見るたび、
ちょっと嬉しい気持ちになっています。

追記:この花日記では、2010.3.20に、
山野草のカタバミをとりあげています。
よろしければ、併せてご覧ください。

クロッカスの芽

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クロッカスの芽1.JPG

厳しい寒さと雪が続いた今年の金沢。
24節季とは、実によく決められたモノで、
立春の今日、本当に久しぶりに
太陽が顔を出してくれました。
日課となっていた雪かきも、
やっとひと休み。

そんな冬の陽を受けながら、
ブライダルサロンの窓の外で、
ちょっとくたびれていたプランターを
ここぞとばかりに植え替えしました。

その花は、また後日紹介しますが、
入れ替えの後、先輩がふと、
「確かこの辺にあってんけど・・・」
と言いながら、
手で雪をかき分け始めまたのです。
まるで隠してある宝物を探すような
しぐさで。

「あった、あった!」
雪の下から出てきたのは、
芝生をつきぬけて顔を出している
クロッカスの芽でした。

この雪はいつまで続くんだろう、
人間たちがうんざりしながら、
せっせと雪かきをしている間、
クロッカスは
ちゃんと暖かくなる日を知っていて
土の中で顔を出すべき時期を
見はからっていたのですね。

長かった冬ももうすぐ終わり。
春は、もうそこまで来ています。

欅(ケヤキ)

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けやき.JPG

金沢国際ホテルの
正面玄関前ロータリーには
大きな欅の木が5本あります。
欅は日本を中心に東アジアにしか分布しない樹。


今、この極寒の中、咲いている花は
軒下のビオラ、シクラメン、
そしてエリカとフユシラズのみ。
花日記もいよいよネタ切れか??
と思っていたのですが、
木々の枝に雪が積もった姿を
キレイだなぁ、と見ていると、
なんだか満開の桜に通じるモノ
があるように思えました。


『雪ふれば冬ごもりせる草も木も
春にしられぬ花ぞさきける』


これは今回、「雪の花」で
検索して出会った、紀貫之の歌です。
紀貫之は他にも「雪が花に見える」
という歌を幾つも歌っていて、
同じ気持ちで木々を見ていた人が
時空を超えて存在していた事に
ちょっと嬉しい気持ちになりました。

金沢国際ホテルは、
地元では駐車場が多い事で知られているのですが、
この欅は15年前に、その駐車場の
一部を掘りおこし芝生にして植えたもの。
大型のパーティなどが入って、
駐車場が足りなくなると、
あの欅、切って駐車場に戻しませんか?
という声も出てくるのですが、
今一歩、踏み切れません。


昨夏の猛暑の中、
おそらくご近所の若いお嬢さまが、
愛犬の散歩にやってきて、
この欅の木陰で、暑さをしのぎながら
読書をされている光景に出会いました。
ホテルのどの営業施設を
ご利用いただいている訳でもないのに、
このホテルを身近なものとして
捉えてくれている人がいる事に
心がじんわりとなりました。


そのおおらかに広がる枝の形は、
新緑、紅葉、雪化粧と形をかえながら、
どんな季節も周囲の人々の
心を癒してくれています。

紅葉

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ドウダンツツジ2010-1.JPG

P1000877.jpg

ドウダンツツジを筆頭に
敷地内の樹木が真っ赤っ赤に紅葉しています。


紅葉とは
夏までの期間に葉っぱで作られた養分が
秋になり陽が短くなると、
なぜか葉と枝をつなぐ通路がふさがれ、
封じこめられたような形となり、
そこに秋の太陽の光があたって
新たな赤の色素が生まれるもの。

だから、夏が暑ければ暑いほど、
貯め込まれた養分は多く、
その年の紅葉は、より鮮やか。

でもこれは単なるメカニズムの話で、
紅葉をすると植物としての免疫力が
上がる訳でもなければ
DNAを残すための役に立つ訳でもなく、
いったい何のために紅葉をするのか、
どうしてなのかは
現代の科学をもってしても
解明されていないそう。


しんどければしんどいほど大きくなり、
一方通行になって出口をふさがれ、
募りに募って
いっぱいいっぱいなところに、
さらに日があたると
それまで存在しなかったモノが
燃えるような色で新たに生まれる。
そしてどうしてそんな事をするのか、
理由なんてないし、なくっていい。
...なんだか恋と似ていますね。


真っ赤に染まった葉が
風が吹くとハラハラと散る様子は、
役目を終え散りゆく花びらのよう。

きれいに紅葉して散った葉を拾い、
まるで宝物を見つけたみたいに
大事そうにハンカチに包んでいる、
そんな光景をみると、
自然を愛し、四季を愛でる
この日本という国に生まれてよかった、
そんな誇らしい気持ちになれるのでした。

金平糖草(コンペイトウソウ)

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コンペイトウソウ2010.JPG

昨年、金平糖草(コンペイトウソウ)
という通称で紹介した
溝蕎麦(ミゾソバ)が、
敷地のあちこちで咲いています。

昨年はその姿のかわいらしさと、
ネーミングのユニークさにしか
触れなかったのですが、
この花、調べてみると
風変りで、かなりしぶとい生き伸び方を
しているようです。

「閉鎖花」

それは、地表とは別に
土の中にも茎を伸ばし、
土の中で花をつけ、
そしてその花は花びらを開くことなく、
閉じた花びらの中で
自分で自分に受粉をし、
確実に種を作る、という方法。

これはどんなに酷い環境下でも
なんとか生き残ろうとして
金平糖草が辿りついた奇策。

でも土の中で伸びる茎は、
水の流れを悪くし、
周囲の花々の成長にとって
よくない影響をもたらします。

生物って、色んな遺伝子が
入っていればいるだけ強くなるもの。
自分と真逆なモノに惹かれるのは、
遺伝子を強くしようとする生物の本能。

他の遺伝子と交わらない、
「閉鎖花」という方法は
生物的には弱くなるのは必至だけれど、
そのがむしゃらな方法はどこか憎めず、
植物には生きる為の知恵や
バイタリティがたくさん詰まっている、
そんな元気を貰えるのでした。

ガーデニングスタッフです。

今日は疲れた顔してるので、あまり大きく載せないで~とのことでした(笑)

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