サ行の花の最近のブログ記事

染井吉野(ソメイヨシノ)

| コメント(0)

ソメイヨシノ2011-3.JPG

先週上旬、急にきた暖かさで
一気に膨らんだソメイヨシノの蕾。
金沢では金曜に強風が吹き、
そして土曜日には雨が降りましたが、
彼岸桜と同じように
開けかけの蕾たちは散ることなく、
最後の蕾が開くまで待っています。

桜といえばソメイヨシノ。
全国のいわゆる「桜の開花情報」も
「桜前線」もすべて染井吉野の事。

でもソメイヨシノって、
種子では増えないそうです。
ソメイヨシノ同士でできた実は
決して発芽に至る事はなく、
ソメイヨシノの純粋な子孫というのは
あり得ないとのこと。

どうしてなんだろう。

誤解を招くのを承知で書くと、
それはソメイヨシノがDNAとして
弱いから、という理由のよう。

それでも、日本全国に染井吉野はあり、
世界中にも染井吉野は存在する。
どうやって増えていったの?

それはすべて、人の手を介して
接木、挿し木で増やされてきたもの。
そして各地のソメイヨシノが
誘い合わせたかのように咲くのは、
元は1本の同じ染井吉野のDNAを
持っているから、らしい。

ソメイヨシノってすごい。
そして日本人ってすごい。

江戸の末期に江戸の染井で生まれた1本の桜。
この物語は、花日記を書いていなかったら
知る事がなかったんだろうなぁ。


早く桜前線が北上しますように。
およそ150年もの間、
色んな日本人が手で増やしていった
その思いが届きますように。

残雪

| コメント(0)

サザンカ雪上3.JPG

真っ白な残雪の上に
真っ赤なサザンカの花びらが
まるで並べたかのような
美しい間隔で散っています。

曇天の空の灰色、
家の屋根や地面を覆う雪の白、
葉を落とした木々の枝の黒、
金沢の冬は水墨画のような
モノトーンの世界。
その中でサザンカの花だけが
赤い絵の具を落としたかのように
色を添えていました。

久しぶりに大雪となった今年、
もう雪はウンザリ、と思っていましたが、
この白と赤のコントラストを
もう今年は見る事ができなくなると思うと、
ちょっと名残惜しい気持ちになるから
不思議です。

色んな球根の目が出てきて、
土が伝えてくれるメッセージからすると
きっともう、雪はふらないはず。

目に飛び込む風景に緑が増えていくと
そちらに気をとられがちですが、
寒く厳しい冬があるからこそ、
きっと北陸の春は、
一段と喜びが大きいのでしょう。

溶けゆく雪上の真っ赤な花びらは
新たなる感謝の気持ちを教えてくれました。

さざんか赤1.JPG

水仙の蕾(スイセン)

| コメント(0)

水仙の蕾.JPG

ホテルの駐車場の敷地内、
正面ロータリーから別館の
イタリアンレストランへと向かう
坂の左手で水仙が蕾をつけています。

昨年は、年初めの日記を
2月22日に書いていて、
その時とりあげたのがこの水仙です。

3ヶ月近く更新していなかった後の
日記だったせいか、
この頁のアクセス数はとっても少なく、
あらためて以下に抜粋します。


「残念ながら、花を咲かせた後に
雪が降ったようで、折れていました。
でも、折れた茎の先にある花は、
決して枯れていませんでした。
僅かに根とつながっている部分から、
土の養分と水分を吸い上げ、
折れながらも
しっかりと花を満開に咲かせています。

一本だけで立つ花だったら、
こうはいかないでしょう。
寄りそい、支えあっているからこそ、
成り立っているのだと思います。
人間の世界もそうなのかもしれません。」


今年はどうかどうか、
この水仙が折れることがありませぬよう
雪がふる事がありませんように。

今年の蕾は元気いっぱいで、
弾けんばかりの大きさに膨らみ、
もう待ちきれないよ!
そう話しかけてきているかのようです。

ストック

| コメント(2)

ストック1.JPG

プールサイドの花壇に植えた
薄紫のストックが
厳しい寒さの中、花を咲かせています。

切り花としての出荷のピークは2月。
ガーデニングの世界でも
冬向けの数少ない花として、
すっかり冬のイメージがついている
そんなストックですが、
実は冬の間は、咲いてはいるものの、
開花するスピードが格段に落ちています。

本来は春を告げる花で最盛期は春以降。

でも春になり色んな花が咲き始めると
忘れ去られてしまうストック。
さらに本来の生命力は多年草なのに、
日本のガーデニングでは一年草扱い。


ねぇ、本当は春の花なんだよ。
それでもがんばって咲いていること、
せめて分かってあげてほしい。


ストックという名前が示すように
この花の一番の特徴は
その力強く安定感のある茎の太さ。

誰かががんばらないと、
花が一つもない状態になってしまう冬の庭。
でも誰もが尻込みしてしまう冬に
安定感のある太い茎で
本当は自分が咲きたい時期とは違っても
華やかな花をつけて庭を彩るストック。


この花のような存在が増えることを祈り、
またこの花のように強くなれることを願い、
新年の花日記とさせていただきます。

サルビア・インディゴ・スパイアーズ

| コメント(0)

サルビア・インディゴ・スパイアズ1.JPG

このホテルの敷地内には
数多くの品種のサルビアがあり、
正直、どれが何だか混乱していたのを
今年の花日記はそれらを整理しようと
積極的にサルビアをとりあげてきました。

7月10日サルビア・フォリナセア
7月11日サルビア・ガラニチカ
10月4日サルビア・レウカンタ
10月5日サルビア・アズレア
10月18日サルビア・ウルギノーサ
11月18日サルビア・インディゴ・スパイアーズ。

なんとガラニチカ以外は、
今日も元気に咲いています。

以前、サルビア・フォリナセアについて
夏になると紫外線によるストレスで
花は色が濃くなる、と書きましたが、
このインディゴ・スパイアーズを
春に植え、育ててみて
そして調べてみてわかったのが、
急激に寒くなっても花の色は濃くなる、
ということ。

5月に咲き始め、今の調子だと
12月まで咲いていそうです。
花期の長い花って、去年までは
「なんていい子なんだろう。」
くらいに思っていたのですが、
環境の変化によって
微妙に徐々に色が変わっていたなんて、
ずっと気づいていませんでした。

生きているモノである以上、
いつも同じ表情なんてあり得ないって
わかっていたはずなのに、
モノ言わぬ良い花であるをいいことに
ちゃんと見てあげていませんでした。
モノ言わぬからこそ、
暴れる花より見ていてあげなきゃいけなかったのに。

このインディゴ・スパイアーズは
これまでの暑さにも強かったけれど
相当の寒さにもかなり強い花です。
理想的な冬支度としては
30センチくらいの長めで一旦切り、
根元を腐葉土で覆うようにしておいて、
早春にあたたかくなってから
地面近く短く切り戻すのがよいよう。

通称、ラベンダーセージ。
6ヶ月という花期と
1メートル級のサイズのこの花は
今年紹介したサルビアシリーズの
最後を飾るにふさわしい大型新人です。

サルビア・インディゴ・スパイアズ2.JPG

千日紅(センニチコウ)

| コメント(0)

千日紅1.JPG

レストランウェディング会場の庭で
センニチコウが咲いています。

今年は梅雨前から咲き始めて、
歴史的な猛暑だった今夏をふくめ
もうかれこれ半年近く、
咲き続けてくれています。

私たちの中では3年経ったら植え変え、
と定義している花なのですが、
どうも正式には「春蒔きの一年草」
という分類のようです。

千日間もつ、紅い花だから、千日紅、

というふうに覚えていたのですが、
どうやらその名の由来は
勝手な思い込みだったよう・笑。


この花は実は日本における
ドライフラワーの先駆者。
ドライフラワーというと、
カスミソウが代名詞になっていますが、
カスミソウを日本に輸入したのは、
私がお花を習っていた栗崎昇さんなので、
その歴史はまだ50年ほど。
センニチコウは残っている文献だけでも
1700年以前に、中国より輸入され、
乾燥させ重宝された事が残っています。


地植えの時も、切り花の時も、
ドライフラワー時も存在している
花のように見える
赤くカサカサとした部分は
実はその内側にある
無数の花を守る為の器官。

内側にある本当の花の姿は、
命を切り取られた後までも、
最後の最後まで誰にも見せることなく、
最後までその赤い鎧で、
見る人を楽しませてくれる
センニチコウ。

墓場まで貫き通すからこその
凛とした美しさを感じさせてくれます。

サルビア・ウルギノーサ

| コメント(3)

サルビア・ウルギノサ.JPG

レストラン・ウェディング会場の庭で
サルビア・ウルギノーサ(別名:ボックセージ)
が花をつけ始めました。

サルビアはそれぞれに通称や別名があったり、
なんとかセージと呼ばれていたり、
正直、今年に入るまでアタマの中で
整理しきれていませんでした。
今年は初夏の頃から、
花日記でこのホテルの敷地内にある
サルビアについて整理しよう、
という目標をたてていました。
そして今回のウルギノーサで、
やっと最後になります。

サルビア・ウルギノーサは
半耐寒性の宿根草という分類ですが、
この北陸の冬でも屋外で越冬できています。

根を強くはるため、プランター向きではなく、
また、すぐしおれる為、切り花にも向いていません。
地植えしか自分の伸びる道はないんだ、
と、強く主張してきます。
しかし地植えでさえあれば、
半日蔭でも、多少の水切れでも
へっちゃらな強さを持っています。

またその姿は、背丈2メートル近くになり、
私たちが殆ど無風だと感じている日でも、
このサルビア・ウルギノーサは僅かな風に揺れ、
庭の中にしなやかな動きを作ってくれます。

ただ、一種類だけだと、
決して華やかではないので、
ボリュームのある花と一緒に植えてあげると、
この子の魅力が引き立ちます。

まるで写真に撮られることを
照れて嫌がっているかのように
ふーらふーらと揺れ続けていて、
画像に収めるのは無理だと思っていた中、
奇跡的に撮れたワンショット。

ネット検索して見た
どのサルビア・ウルギノーサ画像より
キミが一番キレイに写ってるよ!

スカエボラ

| コメント(0)

スカエボラ2010.JPG

スカエボラ白2010.JPG

今日、とりあげるのは
輸入されて比較的まだ歴史の浅い、
オーストラリア産の宿根草、
スカエボラ(別名:ファンフラワー)です。

4年ほど前、チャペル前に植えたところ、
ほふく性があり、ボリュームがでて
とても華やかになったので、
久しぶりに今年の初夏、
チャペルとプールサイドに植えてみました。

本来の花期は5月~10月で、
暑さには強い、と言われていますが、
今年の夏はあまり咲いてくれず、拡がってくれず。
いくらなんでも暑すぎたのかな??
涼しくなってやっと花が咲きました。


寒さには弱く2℃くらいが限界らしく、
北陸の冬を屋外で越すことはできません。
4年前に一夏だけ活躍して
姿を消してしまったのも、
おそらくそのせいでしょう。


この花、画像からもわかるように
ひとつひとつが扇の形をしていて、
1つの花は花びらが120度分くらいしかなく、
3つの花を足して、やっと360度分の花びらがある、
一人前の花に見えるという、
おかしな形をしています。

自分自身は1人前のつもりでいても、
傍からみれば1/3人前。
実のところ周囲に支えられて
なんとか恰好がついている。

このスカエボラの花は、
おかしな形をしながらも、
一つの花で完結している花より、
はるかに多くのことを
教えてくれているかのようです。

色のメカニズム

| コメント(0)

サルビア2010-1.JPG

サルビア・フォリナセア2010.10.JPG

7月にとりあげた
サルビア・フォリナセア
気がつくとすごく濃い色に
なっていることに気づきました。

上が7月に撮った写真で、
下が今日撮った写真。
比べると一目瞭然です。

花の色のメカニズムは非常に難解で、
まだ解明されていない事が多く、
私にはよくわからないのですが、
少なくとも紫外線はストレスとなり、
色素の合成を盛んにすることだけは
間違いないようです。

そして濃い色に変化するのは、
環境の変化に適応しようとして
起きる反応だということも。

花の色は、昆虫達を惹きつける為の
チャームポイント。
受粉のお手伝いをしてもらう為に
花は色んな色で、色んな形で誘いかける。


ねぇ、私キレイでしょ?


歴史的に暑かった今年の夏の後、
植物たちは、濃い色に化粧したり、
花を咲かせる時期をずらしたり。
昆虫達は、それを予め知っていたかのように
一斉に孵化して花畑を舞い、
受粉のお手伝いと交尾に大忙し。
環境の変化に最もついていけていないのは
他ならぬ私たち人間かもしれません。

サルビア・アズレア

| コメント(0)

サルビア・アズレア.JPG

昨日に引き続き、
今日もサルビアの仲間です。

絵の具にアズレアという色があり、
キレイな空色なのですが、
まさにその色をしている
サルビア・アズレアが
N-36.5の庭で咲き始めました。

春先から成長をはじめ、
ユラユラと風に揺れる姿が、
頼りなさげでもあり、
愛らしくもある、そんな風情です。

あまり背が伸びると
その細さ故に倒れてしまうので、
30センチくらいでハサミをいれるのが
一般的に行われる育て方。
新たな細い枝が分岐して、
多くの花をつけてくれます。

また逆に、わざとハサミを入れず、
茎を倒したままにしておくと、
倒れた茎から脇芽を出てきて、
とても大きく育ちます。
コスモスの日記に書いた手法です。)

もっともお薦めできないのが、
支柱をたてるという方法。
倒れそうだからと支柱を立てると、
花穂も増えず、脇芽も出ず、
背丈ばかり伸びた挙句、
花をあまりつけない結果になります。

自然と育つ力をもっているモノに対して
育つ方向を強制する、というのは
育てる側のエゴなのでしょう。

植物が元から持つ生命力を信じて、
ハサミをいれるか、倒れたままにして、
その先に出てくる可能性を拡げてあげる。

ガーデニングの難しい部分です。

また、6月から8月にかけては
マメに摘心をしてあげて、
秋の本番を迎える前の時期のケアを
してあげると、花穂が増えます。

秋咲きサルビアの中で最後に咲くはずが、
本来よりかなり早く咲き始めたこの花。
秋風に揺れ、
なんだかソワソワと落ち着かない姿は
思わず構ってあげたくなるけれど、
本来の力を信じて、離れたところから
育つ姿を見守ることにします。

ガーデニングスタッフです。

今日は疲れた顔してるので、あまり大きく載せないで~とのことでした(笑)

20090518160825.jpg

最近のコメント

アイテム

  • 忘れな草2011-6trimmed.JPG
  • 忘れな草2011-1.JPG
  • レンテンローズ赤2011-1.JPG
  • レンテンローズ赤2011-2.JPG
  • レンテンローズ白2011.JPG
  • ソメイヨシノ2011-3.JPG
  • ミチタネツケバナ1.JPG
  • 彼岸桜2011-3.JPG
  • 彼岸桜2011-2.JPG

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちサ行の花カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリはカ行の花です。

次のカテゴリはタ行の花です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。