ホテル敷地のチャペルの周りで
野アザミが咲く季節になりました。
アザミの葉先にはトゲがあり、
切り花にする為に切ったり、
葉をむしったりする時には、
軍手をつき通してトゲがささり
とても痛い思いをします。
これは大型の草食動物に食べられないよう
進化した形だと言われていますが、
どうも人間の知恵には敵わないようで、
世界各地で昔からアザミは
色んな調理法で食べられてきています。
そしてアザミの葉はタンポポの葉のような
地面に平たくつくような形をしています。
この形(ロゼット葉というらしい)は、
草刈り機で刈っても刈る事ができず、
踏みつけられても地表から下部はしっかり守られます。
が、逆にこの形の葉の植物は、
ある程度、定期的に手入れをした土地でないと
上手く繁殖していかない事も最近になって知りました。
世界中のアザミ品種の1/3が日本にあることと
日本の里山文化は関係があるのかもしれません。
またアザミの花は満開の時期を過ぎると、
ちょっと粉をふいたみたいになるのですが、
これは先に雄しべが成熟し、花粉を出した後に、
閉じた状態の雌しべが出てきた時に見られる光景で、
これは自家受粉を防ぐための進化だということでした。
こうやって調べてみると、
アザミの自分を守り、種を守る対策はすごいです。
もっとこうしておけばよかった。
もっとああしてくれていればよかったのに。
そんな風に考えるとキリがありません。
100%イメージしたシナリオ通りの
今や未来なんてごくごく僅か。
色々対策をうっていたからこそ、
今、このくらいでいられる。
何もしていなかったら、
もっとひどかったに違いない。
そんな風に考えてこそ次の一歩が踏み出せる。
自分を責めたり、人を責めたりするのはやめようよ。
野アザミはそう語りかけているかのようです。

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