マ行の花の最近のブログ記事

紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)

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紫鷺苔2011-02.JPG

5月に入ってから、
敷地内の神殿の前庭が
まるで紫色の絨毯を敷き詰めたように
小さな花が群生しています。

最初はスミレだと思っていたのですが、
日に日に拡がっていく様子から、
あれ?と思いしゃがんでよく見てみると、
その花はスミレより少さく、
鷺草のような形のまったく違う花でした。

その花の名はムラサキサギゴケ。

コケという名前がついていますが、
コケではなく、地を這うように
匍匐茎の横枝でどんどん伸びていきます。

田んぼの畦道や湿地帯に多く見られる、
と言われていますが、
調べてみるとこのムラサキサギゴケは
強害雑草を抑制するという論文もありました。
どうやら花にとっても人にとっても
お互いに良い関係のようで何よりです。

また何だかかわいそうで、実験できませんが
この紫鷺苔はオシベのように見える
雌ずいの突起を小枝などで触れると、
ゆっくりと花が閉じるそうです。

昨年までは見かけなかったのに、
今年になって急に群生し始めた紫鷺苔。
すぐ隣で咲いているレンゲを見ながら
徐々に山の中を流れる水の道が
変わってきているようだなぁ、
と思っていた矢先の紫絨毯です。


植物たちは口を聞けない分、
私たちはその姿をしっかりと観察し、
自然が伝えようとしている事を
心の耳で聞いてあげなければ、
と思うのでした。

紫鷺苔アップ2011-2.JPG

路種浸花(ミチタネツケバナ)

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ミチタネツケバナ1.JPG

一般的には「雑草」と呼ばれる
ミチタネツケバナが花を咲かせました。

この雑草は、帰化種で、
日本にもともとあるそっくりな雑草は、
種浸花(タネツケバナ)と言います。
種浸花は、その花の咲く頃合いを見て
田植えの時期を計っていた事から
ついた名前のようです。

この路種浸花が咲き終え
種になって弾ける時期が来ると、
種浸花の開花、つまり田植えの時期。
今年は路種浸花も例年より2週間ほど
開花が遅いかなぁ。

繁殖力が強いので、以前は
春から夏にかけては、この花を抜くのに
必死になっていたのですが、
これはこれで精一杯がんばっているし
花もよく見ると可愛らしいし、
と、去年から共存を決めた雑草です。
例年より冬が長く感じたられたからか、
今年はこういう野の花が、
いっそう心を和ませてくれます。

アレしろ、コレしろ、
アレしちゃダメ、コレしちゃダメ。
今は日本中が優しさを求めているのに、
見えたり聞こえてくるのは、
そんなことばかり。

寄付も自粛も、自粛の自粛も
そんなにもいろんな人が、
どこもかしこもで言わなくても
する人はもうキチンとしているはず。
そしてこれからもするはず。

もっと日本人を信じて、
キーキー言うの、やめようよ。
自発的に生まれ出てくる心を
大切にしようよ。


春が来て、花日記でとりあげる
花は次から次へと咲いているのですが、
抜かれても踏まれても
健気にそして強く咲き続ける、
この花を今日はぜひ紹介したくて
とりあげました。

ミチ・タネツケバナ。
この時期みかける雑草の名前です。

ネメシア

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ネメシア.JPG

夏スミレを中心に
かなり華やかだったついこの間までは、
庭の中で目立たずにいたのに、
次々と周囲の花が終わりを告げる中、
まだしっかりと庭に彩りを
添えてくれている花があります。
その花の名前はネメシア。

モンシロチョウくらいのサイズで
触れるとクシャッと壊れそうな
薄い薄い花びら。
とても繊細に見えるこの花は、
3月~7月と9月~12月の一年に2回、
それぞれにかなり長い期間、
花を咲かせてくれます。

午前中だけ陽があたり、
雨があまりあたらない、
南向きの軒先のような場所が最もおすすめ。
また、花が終わった茎は
浅くハサミいれると次の花芽が出やすくなり、
そのハサミをいれるタイミングはけっこう難しく、
失敗すると次の花がつかなかったり、
ヒョロヒョロと茎だけが伸びたり、
と言われています。

なんて書きながら、このホテルでは
陽も雨も豪快にあたる場所に植えていて、
基本的に放ったらかしですが、大丈夫。
きっと大切なのは
手助けが必要なタイミングの見極めと、
その時のケアの適切さ。

また、姿カタチは繊細であっても、
圧倒的に花期が長い事や、
丈夫であることを考えると、
つくづく、強さの本質って
見た目ではわからないモノなんだと実感。

一年草タイプと宿根草タイプがあるネメシア。
宿根タイプであっても、株はもって2年程度。
12月の初冬までしっかり咲くのに、
冬を越すのは難しく、そろそろ
その、かけるべきタイミングがやってくるはず。

かなり豊富に色や品種が出ているので、
この冬をうまく乗り越える事ができたなら、
来年は色んな仲間を増やしてあげられるといいなぁ。

木白香(モクビャッコウ)

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木白香2.JPG

ここのところ、
終わりかけの花や
今の時期限定の花を紹介してきましたが、
今日は久しぶりに今から花を咲かせる、
これからの花の紹介です。

木白香-もくびゃっこう、
あまり聞きなれない名前ですが、
沖縄や台湾の海岸近くに自生する、
葉の形が美しいシルバーリーフです。

木白香4.JPG

シルバーリーフはこれまでにも
朝霧草をはじめとして、
セラスチューム白妙菊セントーレア
4種類をとりあげてきました。
この木白香は、この中では
一番お行儀の良い子。
伸びる時に誰かが付き出ることも
枝があちこち暴れることもなく、
輪郭が常にこんもりと半円状を
保ってくれています。

12月の花期に向けて、
今、たくさんの蕾をつけている木白香。
これが全部、花開いたら
さぞかしキレイだろうなぁ。

本来、暖かい地域のこの植物、
例年は、雪が降ると
葉の色がくすんでくるので
少しハサミをいれるのですが、
今年はハサミをいれず、
この北陸で満開の花をつけるか、
守りながら待ってみようと思います。

木白香1.JPG

金平糖草(コンペイトウソウ)

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コンペイトウソウ2010.JPG

昨年、金平糖草(コンペイトウソウ)
という通称で紹介した
溝蕎麦(ミゾソバ)が、
敷地のあちこちで咲いています。

昨年はその姿のかわいらしさと、
ネーミングのユニークさにしか
触れなかったのですが、
この花、調べてみると
風変りで、かなりしぶとい生き伸び方を
しているようです。

「閉鎖花」

それは、地表とは別に
土の中にも茎を伸ばし、
土の中で花をつけ、
そしてその花は花びらを開くことなく、
閉じた花びらの中で
自分で自分に受粉をし、
確実に種を作る、という方法。

これはどんなに酷い環境下でも
なんとか生き残ろうとして
金平糖草が辿りついた奇策。

でも土の中で伸びる茎は、
水の流れを悪くし、
周囲の花々の成長にとって
よくない影響をもたらします。

生物って、色んな遺伝子が
入っていればいるだけ強くなるもの。
自分と真逆なモノに惹かれるのは、
遺伝子を強くしようとする生物の本能。

他の遺伝子と交わらない、
「閉鎖花」という方法は
生物的には弱くなるのは必至だけれど、
そのがむしゃらな方法はどこか憎めず、
植物には生きる為の知恵や
バイタリティがたくさん詰まっている、
そんな元気を貰えるのでした。

マリーゴールド

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マリーゴールド2010.JPG

マリーゴールドというと、
お役所や公園の花壇に
お行儀よく植えられている、
そんなイメージですが、
実はこのマリーゴールドには、
植えられている土壌を改善する、
という素晴らしい能力があります。

例えばトマトを栽培する時に、
一緒にマリーゴールドを植えると
より美味しいトマトができるそう。

このホテルでは、
イタリアンレストランの庭、
スイーツショップの前庭などなど
土壌改善役として色んなところに
ちょこちょこと植えています。

土壌改善役というよりは、
その外見・姿を主役として植えているのは
本館から別館へと通じる回廊の途中。

マリーゴールド2010-2.JPG

7月10日付けサルビア・フォリナセア
の日記を撮った場所と同じです。
この時の画像と比べると、
少しさみしげだったサルビアが、
マリーゴールドの色と合わさる事によって
とても華やかになっているのがわかります。

ついつい、好きなブルーばかりで
揃えたくなるけれど、
似たような色ばかり集めると
見る人に与える幸せ感に限界がある。

マリーゴールドのオレンジ、イエロー
と組みあわされたことによって
サルビアのブルーは、
よりひきたって見えます。
そして目に見えない部分で
土の環境もよりよくなり、
よりいきいきとしています。

人間社会も
好きな人ばかり周りに集めるより、
まったく違うタイプの人と
あえて共に過ごすことにより、
思いがけず改善されていく環境が
あるかもしれませんね。

曼珠沙華(マンジュシャカ)

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マンジュシャカ2010.JPG

マンジュシャカ2010-1.JPG

「暑さ寒さも彼岸まで」
とは上手く言ったもので、
このまま永遠に続くんじゃないか、
と思うほど暑かった日々が
まるで嘘のように風が冷たくなりました。


ちょうどお彼岸の日、
お客様の目につかない所に
彼岸花が群生して咲いているのを
見る事ができました。

毒性があることと、
墓地で見かける事が多いこと、
葉っぱのないその奇妙な姿から、
日本では忌み嫌われているこの花。

今回、調べてみて知ったのですが、
墓地に咲くことが多いのは、
土の中の動物たちが墓を荒らさないように、
という思いを込め、
動物が嫌う毒性を持つこの花を植えた、
というのが真相のようです。

仏典では、天上の花・幻の花として
サンスクリット語でmanjusaka「曼珠沙華」
という名を持ち、数日しか咲かない
この花を見ることができたのは、
入社した年以来、実に15年ぶり。


芽を出すと、一気に茎を伸ばし、
ごくごく短い期間だけ
とても鮮やかな花を咲かせ、
実を結ぶことなく、その姿を消し、
人々がそこに花があったことを忘れた頃に
葉を出し太陽を浴びて
土の中、球根で増える彼岸花。


私はこの花の特性を知らなかった子供の頃から、
この花がとても好きで、
毒があると知った今でも、
なぜか嫌いになれないのです。

名残花

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イトバハルシャギク2010秋.JPG

ブルースター2010秋.JPG

まめ2010秋.JPG

6月から咲いていたイトバハルシャギク
5月から咲いていたブルースター
4月から咲いていたマメの花(正式名は未だわからず)が、
それぞれに再び花をつけました。

どれも今年の暑かった夏の間は、
ほとんど花をつけていなかった花々です。

ブルースターに限っては、
花の時期が5月~10月とされているので、
そんなにおかしなことではないのでしょうが、
春先に咲いたブルースターの花が、
サヤになって、種となって、乾燥してサヤが割れて、
という種までの流れを日々観察する中、
同時期にそのすぐ横で花が咲く光景は
今まで見たことがなかったので、
やはり今年は異様な感じがありました。

ブルースター種1.JPG

それぞれ、一度は咲ききったと思われた花。
夏のしんどい期間、花をつけずにいまさら、
といった感じは否めません。

急に涼しくなり、急に雨が降ったことで、
モサモサになりつつある庭。
名残の花を見ながらも、ガーデニングでは
次の春をイメージして、球根や種まきなど、
来年の春の仕込みの期間がやってきます。
そしてその後は、
宿根草にバッサリとハサミをいれ、冬を迎える準備です。

チャペル前2010.9.12.JPG

禊萩(ミソギハギ)

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ミソギハギ1.JPG

ミソギハギ2.JPG

盆花(ボンバナ)という愛称で呼ばれる
禊萩(ミソハギ・ミソギハギ)が
チャペルの前庭で
ここ1ヶ月間、ずっと花を咲かせています。
チャペルに盆花って合うの?
と思われるかもしれません。

元々、日本の各地方で
夏祭りの時にこの花を祀り、
この花に水をかける事によって
それまでの一年間の汚れを祓う、清める、
という事に使われた事から、
禊(みそぎ)の花として名前がついたと
言われているこの花。

そして、お盆の墓参りの供花に
選ばれることが多かった為についた、
盆花(ボンバナ)という愛称。

ここ金沢のお盆は
7月15日に行われるのですが、
例年、その新盆の時期には花を咲かせていて、
いつ、花日記でとりあげようか?
なんて思っている間にもう旧盆の週。
1ヶ月も咲き続けていることに驚くと共に、
また時の過ぎゆくその早さにも驚きました。

「禊(みそぎ)」って、
汚れをはらう意味もあるけれど、
人生の節目節目で
次のステージにすすむ為の儀礼や
気合いを入れる儀式としての意味もあるもの。
チャペルにこの花が咲いているのも、
満更ではないのかもしれません。


禊萩はあまり知られていませんが、
その1本の中に3種類の花があり、
違う種類のオシベとメシベで受粉させることで
種の保存に繋げているそう。
この画像を撮った時も、
たくさんの昆虫がこの花の蜜を吸いに来ていました。
きっと美味しい蜜なのでしょう。


祭りで人々に愛された花が
一年に一度、ご先祖さまの霊が訪れる日に飾られる。
日本の夏を象徴するこの花は、
花の少なくなりがちなこの時期の庭に
貴重な彩を添えてくれています。

紫ばれん菊(ムラサキバレンギク)

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エキナセア2010-1.JPG

エキナセア2010-2.JPG

7月に入ってから、
N-36.5の庭で紫馬簾菊が咲いています。
エキナセア、エキナシア、パープルコーンフラワー
他にも色んな呼び名があります。

エキナセアでネット検索をすると、
・古くから北米インディアンが伝統的に使ってきたハーブ。
・アメリカでもっとも愛されているハーブ。
・免疫力の回復があり、ヨーロッパではカゼの予防に。
・化膿した傷の洗浄と治療で有名に。
(注:いづれも摂取過剰及び妊娠中は避けること)

と、かなりやり手な花であるらしいです。


このエキナセア、
ずーっとおかしな形した菊だなぁ、
と思っていました。
そんぐり返ってる花弁が、ふんばり過ぎ??って。
でも、この花の中心部を見ているうちに、
見なれてきて、なんだかかわいく見えてきて。
決定打は、エキナセアの語源がハリネズミ
だということを知った事。花の中央、似てる!

エキナセアは、実は去年も花日記でとりあげました。(2009.7.5)
ゴン太くんの鼻に似てると書いたせいで、
うちのホテルでは、それ以来、
ゴン太くん、と呼ばれている始末(笑)。

エキナセア2010-4.JPG

エキナセア2010-3.JPG

宿根草を中心として花日記を書いて1年がすぎ、1周した事で、
実は昨年とりあげた花については
今年、2度目にとりあげるべきか、避けるべきか、
けっこう迷っていました。

でも昨年の花日記で、
「繁殖力が旺盛で、土壌を破壊する」
と書いたエノテラ・アフリカンサンと(2009.6.15)
「繁殖力が強く、生態系を壊す」
と書いたルドベキアが、(2009.6.20)
今年は花はつけたものの、うまく育ちませんでした。
この2つは、何があっても毎年咲く強い子なんだと、
そんな風に思っていました。

「あたりまえ」なんて何もないんだ。
何があっても強い子っていうのも勝手な幻想だ。

どんなに強い生命力を持っていても、
咲かない宿根草がある中、
今年も花をつけてくれたことは有難いんだ。
その事に感謝して、
何周目でも、胸を張って紹介してあげよう。

エキナセアは、とぼけた風貌をしながら、
強者が脱落した、厳しい今年の環境の中、
しっかりと花を咲かせています。ありがとね!

ガーデニングスタッフです。

今日は疲れた顔してるので、あまり大きく載せないで~とのことでした(笑)

20090518160825.jpg

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